
住民自治会の参加者から様々な質問があった
韓国の江原(カンウォン)特別自治道住民自治会が別府市に視察研修に訪れ、22日午前10時、別府市役所で別府市の自治会長らと交流を行った。江原から24人、別府市から14人が出席した。
岩田弘別府市副市長が「江原特別自治道は、海、山の美しい自然や温泉を生かしたウェルネス観光の先進地と聞いています。別府市も海と山に囲まれた豊かな自然と、昔ながらの湯治文化を持つ国際観光温泉文化都市として発展してきました。自治運営の課題や町づくりについて活発な意見交換をしていただき、双方の親睦を深め、さらなる地域の発展につなげる場となることを願っています」。大平順治別府市自治委員会長は「自然や温泉との共生を大切にしながら、各地域の特色を生かした町づくりに取り組んでいる姿は共通しており、持続可能な未来につながる活動だと思います。いろいろと話を聞き、交流を深めたい」とそれぞれ歓迎のあいさつ。
イ・ジョンウン江原道住民自治会長は「別府市は、恵まれた温泉と美しい自然環境で有名であるだけでなく、住民を中心に地域を整え、発展させている模範的な住民自治の活動でも私たちに大きな感銘を与えています。貴重な出会いが、お互いの経験や知恵を分かち合い、友情と信頼のきっかけとなることを期待します」。イ・スルギ江原特別自治道庁チーム長もあいさつをした。
研修では、別府市の概要や自治会の現状、中規模多機能自治の考え方などを説明。自治会の加入率は減少しており、令和6年度で70・2%であることなどを説明。意見交換では、江原自治会から「この場にはいないが、女性の自治会長もいますか」「加入率の減少は、少子高齢化が要因ですか」「行政と自治会の連携はどうなっていますか」などの質問が出た。別府市からは「女性の自治会長は8人いる」「加入率の減少は、少子高齢化も一因かもしれないが、自治会への関心が薄まっているのでは」「これまで小学校区で横のつながりがあったが、中規模多機能で中学校区になるとつながりが十分ではなかったが、市職員がコーディネーターとして入ってくれ、つなぎ役をしてくれている」などと答えた。