
出場する消防署員6人
第53回全国消防救助技術大会(30日、兵庫県立広域防災センター)の引揚救助の部、ロープブリッジ渡過の部に出場する別府市消防署員6人が25日午前8時30分、長野恭紘別府市長に出場申告をした。別府市消防署が過去10年で全国大会に出場したのは、ほふく救助(第45回大会、平成28年、愛媛県)、ロープ応用登はん(44回、27年、兵庫県)の2回。
代表の宮﨑将消防士長(35)=第1中隊第2消防係救助隊=が、大会出場を申告。長野市長が「全国救助技術大会の出場権を獲得していただいて、本当におめでとうございます。大変誇りに思います。練習風景を拝見しましたが、体調管理をしっかりして、自然体で良い重圧を感じながら全国大会でも素晴らしい成果を発揮をしていただきたいと思います」と激励した。
記念撮影終了後、引揚救助に出場する5人を代表して藤内勇往消防副士長(30)=第1中隊第2消防係はしご隊=は「久しぶりの引揚救助の全国大会出場。日本一めざして日ごろから訓練をしていますので、本番でも頑張りたい。普段は、隊員が要救助者を早く救助できるように安全かつ迅速に行動するよう訓練を重ねています。別府市消防吏員としてしっかりと結果を残していきたい」。
ロープブリッジ渡過に出場する山根知也消防副士長(29)=第2中隊第2消防係はしご隊=は「先ほど市長からいただいた『自然体』という言葉をしっかりと頭に入れて、心がけて、臨みたいと思います。県大会では感謝の気持ちを結果として残すために一生懸命頑張りました。感謝の気持ちを忘れずに、本番では実力が発揮できるように頑張っていく」とそれぞれ述べた。
出場の経過だが、第45回大分県消防救助技術指導会(5月23日、大分市消防総合訓練所)で、藤内チームは引揚救助の部で8チーム中2位の成績(91・90秒、標準所要時間129秒)で九州指導会へ。山根さんはロープブリッジ渡過の部で7人中1位の成績(22・46秒、標準所要時間28秒)で全国大会出場を決めた。藤内チームは第53回九州地区消防救助技術指導会(7月18日、沖縄県消防学校)で16チーム中3位の成績(85・55秒)で全国大会出場を決めた。
全国大会出場者は、次のとおり。(敬称略)
▽ロープブリッジ渡過=山根知也(消防副士長、第2中隊第2消防係はしご隊、29)▽引揚救助=藤内勇往(消防副士長、第1中隊第2消防係はしご隊、30)、佐藤正海(同、同、28)、吉渡怜(同、同救助係、27)、宮﨑将(消防士長、同、35)、山地晃平(消防士、同係はしご隊、20)