別大附属博物館夏休み企画イベント

真剣に勾玉を作る女児

 別府大学附属博物館は夏休み企画イベント「勾玉をつくってみよう」がこのほど、同博物館で開催した。共催は同大学文化財研究所、後援は別府市教委。
 別府市内の小学生とその保護者を対象に、古代の装身具「勾玉」作りを体験してもらい、親子で一緒にものぐくりを楽しみながら、歴史や文化へのかんしんを育むこと、および同博物館を身近に感じてもらい、夏休みの楽しい思い出作りの場として活用してもらうことが目的。
 イベントの冒頭で、附属博物館館長である上野淳也教授(史学・文化財学科)が、古代の装身具である「勾玉」について、素材や用途、そしてこれまでに県内で発掘された事例などをわかりやすく解説した。続いて、文化財研究所の安田豊研究員が、勾玉の作り方について順を追って丁寧に説明を行った。
 体験では、史学・文化財学科の学生3名が補助に入り、参加者は柔らかい石である滑石(かっせき)に自分の好きな形を描き、紙やすりを使って丁寧に削りながら勾玉を仕上げていった。児童たちは楽しみながらも真剣な表情で、自分だけのオリジナル勾玉づくりに取り組んだ。
 終了後には、博物館2階の展示室を見学し、史学・文化財学科による発掘調査で出土した展示品を鑑賞。参加者からは「とても楽しかった」「また博物館に来たい」といった声が寄せられ、親子で充実した夏休みのひとときを過ごすことができた。
 別府大学附属博物館では、今後も地域の人に歴史や文化を身近に感じられるようなイベントを企画・開催する。