大分県警は17日から23日までの間、まもめーるで特殊詐欺被害の発生を3件発表した。今回も、別府警察署以外を時系列で紹介する。
▽18日発出の架空料金請求詐欺=玖珠町在住の20歳代女性が7月下旬、携帯電話で副業サイトを閲覧中、サイトで知り合った人物から「動画を見るだけで報酬がもらえる」などと言われ、指示されたアプリをインストールした。その後、相手から別の人物を紹介され「指定した暗号資産を購入することで高収入を得られる」などと言われた。女性が暗号資産を購入するため、指定された口座にお金が振り込んだ。相手から「購入した銘柄が間違っているため、損失分を支払う必要がある」などと言われ、相手が指定する口座に、複数回にわたり振り込み、約86万円の被害に遭った。
▽同日発出の同詐欺=玖珠町在住の70歳代女性の携帯電話に8月上旬、「未払いがある」とのメールが届き、メールに記載された「+(プラス)」から始まる電話番号に電話をかけた。相手から「契約金の未払いがある。電子マネーを購入してカード番号を教えてください」などと言われ、指示通りに電子マネーを購入し、カード番号を伝えた。その後、別の「+」から始まる電話番号から電話がかかり、別の契約金の未払い分を電子マネーで支払うように指示され、前回同様、電子マネーを購入し、カード番号を伝え、計80万円分の電子マネー利用権をだまし取られる被害に遭った。
▽20日発出の同詐欺=豊後大野市在住の60歳代男性方の固定電話に18日、「+」から始まる電話番号から電話があり、年金機構を名乗る男から「国民年金保険料の過誤徴収がありました。還付が受けられます」などと言われ、ATMに行くように指示された。その言葉を信じた男性はATMに行ったところ、金融機関のコールセンター職員を名乗る男から携帯電話に電話がかかり、通話状態で男から指示されるままにATMを操作した結果、約99万円をだまし取られる被害に遭った。
県警は「簡単に稼げる副業はありません。官公庁や金融機関の職員は、還付金手続きのためにATMへ案内し、ATMの操作を指示することはありません。心当たりのない請求はお金を振り込む前や、不審に思ったときは、必ず家族や警察に相談してください」と呼びかけている。