琴の演奏や歌・踊りで盛り上がる

あいさつをする
在大分県ベトナム人協会の
ファン・チュン・フック会長
県立鶴見丘高校筝曲部9人が琴を演奏した

 大分県国際政策課主催、在大分県ベトナム人協会実施、亀川四の湯二区老人クラブ白寿クラブ「輪」協力で「ベトナム・日本文化交流会」を8月31日午前10時、別府市北部コミュニティーセンター「あすなろ館」2階多目的ホールで開催、約120人が参加した。
 開会にあたり、ファン・チュン・フック在大分県ベトナム人協会長が「今回のイベントは大分県の事業として、外国人の暮らしをサポートし、地域の皆さんとの交流を深めるために開催されています。きょうは多くの日本人の皆さんと出会い、繋がれることを嬉しく思います。ベトナムと日本の文化や思いを分かち合って、楽しい時間を過ごしていただければ」とあいさつした。続いて、野村幸雄亀川四の湯二区老人クラブ白寿クラブ「輪」会長が、同クラブの地域活動などを説明し、ファン会長のあいさつも含めて通訳がベトナム語にしていった。
 日本文化の紹介として、琴の調べ、尺八、民謡、獅子舞演舞、日本舞踊、みんなで歌おう「日本の歌」を行った。
 琴の調べでは、大分県立鶴見丘高校筝曲部の合澤つばさ部長、芋瀬はぐみさん、植村陽向さん=いずれも2年生=がベトナム語を交えたあいさつをし、「すずめfeat・十明」「荒城の月」を演奏した。「荒城の月」は尺八奏者の都山流大師範の末次輝山氏とコラボ演奏した。
 続いて、末次大師範が「いつでも何度でも」「竹田の子守歌」、民謡は上坂ゆみえさんが「秋田大黒舞」「おんな川」、獅子舞演舞を小島登志郎さん、日本舞踊を衛藤智子さんが「長唄『俄獅子』」、早野眸さんが「大和楽『おせん』」がそれぞれ披露した。
 みんなで歌おう「日本の歌」として、1番のみだが「赤とんぼ」「荒城の月」「上を向いて歩こう」「花は咲く」「故郷」の5曲を歌った。
 ベトナム文化の紹介として、VTRでベトナムの紹介を見た後に、ベトナムの歌と踊りが披露された。
 モグモグタイムとして、全員で同協会員が作った「ソイ・セオ」(黄色いウコンで色付けされた蒸しもち米の上に、緑豆のペーストとフライドエシャロットがトッピングされた料理)、「チェー」(ベトナムで広く愛される伝統的なスイーツで、豆、フルーツ、ゼリー、タピオカ、もち米などをココナッツミルクや砂糖シロップと一緒に楽しむデザート)、同クラブ員が作った「だんご汁」を食べた。
 最後に全員で別府音頭を踊り、盛会のうちに幕を閉じた。