
机の下にもぐって安全確保行動をとった
9月1日は「防災の日」。別府市内一斉安全確保行動訓練「シェイクアウト別府」が1日正午、行われた。毎年、防災週間(8月30日~9月5日)に合わせて実施。熊本地震から1年が経った2017年から続け、今回で9回目。
「シェイクアウト」は、米国の地震研究チームが研究成果を広く知らせる防災訓練のために考えた「(地震の)揺れに備えろ!」という安全行動の標語、かけ声をイメージしてつくった造語。防災訓練の手法ではなく、取り組みを表している。職場や自宅など、その時いる場所で自らの命を守るための行動をするもの。
大分県中部を震源とした大地震が発生し、別府市では震度6強の揺れを観測し、多くの建物が倒壊して負傷者も発生している、との想定で行われた。
市内11カ所のサイレンスピーカーと消防の5カ所のサイレン、コスモキャストが鳴って、訓練開始。市役所では庁内放送でサイレンを鳴らすと、職員が身を守るための行動として、机の下にもぐって頭などをカバーしてじっとした。揺れがおさまると、緊急エリアメールが送られて終了した。
揺れを感じたらまずは身を低くし、落下物などから頭を守り、動かないことが大切。身を隠せるものがない場合は、ガラスや落下物から離れて低い姿勢で頭を守るように呼びかけている。まずは、自らの命を守ることが第一。別府市では、これを機会に家族で防災について話し合ったり、備蓄品や非常持ち出し袋などの準備について考えてほしいとしている。