別府市立図書館移転メモリアルイベント

移転に向けてメモリアルイベントを
開催中の市立図書館
写真などで振り返る
資料展示を開催中

 別府市立図書館が長年親しまれた千代町から別府市役所西側の別府公園文化ゾーン「こもれびパーク」内の新しい図書館に移転する日が近づき、「移転メモリアルイベント」が行われている。
 図書館は大正11年に別府北尋常高等小学校(現在の別府中央小学校)に開設され、昭和8年に公会堂、同62年に現在の場所に移転した。新しい図書館は、アクティブコモンズ(交流サロン)、ラーニングコモンズ(図書館機能等)、クリエイティブコモンズ(多目的ホールやスタジオ)、地域郷土資料館で構成され、多様な人々が集い、学び、創造的活動と交流の場を創り出す場として整備が行われている。10月には建物が完成し、移転作業が行われることになっている。現在は、移転に向けてデジタル化の準備を行っている。
 37年間千代町に設置されてきた図書館の思い出を残せるようにと移転メモリアルイベントを企画。30日まで、ロビーで「これまでを振り返る資料展示~ありがとう千代町の図書館、こもれびパーク新図書館へ~」を開催中。移動図書館の車が導入された時の写真や図書館内の様子を写した懐かしい写真とともに、新しい図書館の紹介、懐かしい別府の街並みの写真などが展示されている。
 また、図書館エピソードやメッセージを募集。モミジやイチョウの形をしたメッセージカードを本館、移動図書館で配布。書いてもらったメッセージで大きな木を作り、10月から展示を行うことにしている。
 「大人の図書館ツアー」も好評で、普段はなかなか見ることが出来ない書庫などを職員が案内する。定員は10人で、当日にロビーで受け付ける。初回は3日に行われ、朝から並んでいる人もあった。今後は、13日、23日の午前10時半から受け付け、約45分程度回る。
 さらに、「図書館メモリアルフォト」では、館内では撮影は禁止されているが、23日から30日までの午後2時から午後4時半まで、カウンターで手続きをすると閲覧室(場所は指定)で写真を撮ることが出来る。10月17日から同31日までは、ロビーでの撮影もできる。11月には、「音楽と本の世界」で館内コンサートも予定している。
 千代町での貸出・予約資料の受け取り、移動図書館利用は11月末まで。閲覧室での座席使用や児童室、絵本室の利用は9月末まで。新聞・雑誌コーナー、インターネット・蔵書検察コーナー、新着図書は11月下旬まで。12月以降の本の返却は、図書館前か市役所にあるブックポストを利用するように呼びかけている。新図書館の開館は、来年3月下旬。