
令和7年第3回別府市議会定例会は、8日午前10時に本会議を再開し、上程中の決算以外の議案について、質疑を行った。
阿部真一氏(自民新政会)は、指定避難所のトイレに温水洗浄便座を設置する事業について、設置数について質問。
籠田真一郎施設整備課長が「38施設、192基設置する」と答えた。
阿部氏は「気になるのは、工期。市民生活にマイナスにならないように、どう考えているか。単年度で終わらせることが出来るのか」と質問。
籠田課長が「担当課と連携していきたい」。河野文彦財政課長が「年度末完了に向け、スケジュール感をもって進めていく」とそれぞれ答えた。
他にも、美術館施設整備や職員の育児休業等に関する条例の一部改正などについても質問した。
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小野佳子氏(公明党)は、マイナンバーカード交付に要する経費について、「住所変更となるのは、どの地域で手続きが必要な人はどれくらいか」と質問。
田原亜矢子市民課参事が「令和8年1月10日実施分は、7地域17町で、マイナンバーカードを所持されているのは、約2万1千人。所要時間は、内容にもよるが、15~30分程度」と答えた。
小野氏は、臨時窓口の規模と経費の内容についても質問。田辺裕市民福祉部長が「10個の窓口で対応し、1日180件の対応が可能。業務委託、オンラインや電話予約の経費など」と答えた。小野氏は「スムーズに事故なく分かりやすくできるように配慮してもらいたい」と要望した。
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森裕二氏(ビーワン別府)は、美術館施設整備に要する経費について、「展示スペースを確保するわけだが、そもそも、どれくら保管し、展示されていないものはどれくらいあるのか」と質問。
津川文隆社会教育課長が「4月1日現在で、1068点。133点展示し、935点が収蔵庫に保存している。郷土作家の寄贈が増え、展示スペースが必要」と説明。
森氏は「1割程度しか展示されていない。1つでも多くの作品が飾られ、見てもらえるのは良いこと。新図書館と連携して文化芸術ゾーンとしての発展を目指すということなので、今後に期待する」と述べた。他にも、指定避難所の施設整備などについても質問した。
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美馬恭子氏(日本共産党)は、市職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部改正について「制度の拡充という意味では大きな点。3歳までのタイミングで話を聞くことは今まであったのか」と質問。河野幸夫職員課長が「妊娠、出産申し出時に周知を行ってきた」と答えた。
美馬氏は「対象は49人いるということなので、しっかり話を聞いて前に進めてもらうことが大切。面接マニュアルは示されているのか」と重ねて質問。河野課長が「具体的には、意向確認フローに沿って進める」と答えた。
美馬氏は「長い期間がかかり男女ともに育児休暇が取りやすくなった。民間にも見習ってもらえれば前に進めるようになると思う」と述べた。
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塩手悠太氏(有志の会)は、「こども誰でも通園制度」による条例制定について質問。
宇都宮尚代こども部長が「子ども子育て支援法などの一部改正で児童福祉法で市町村の認可事業になり、条例で基準を定めなければならないことになっている」と説明。塩手氏は、今後のスケジュールについても重ねて質問。
穴見雄一子育て支援課長が「意向を確認し、事業者と協議しながら、10月以降に申請を受け付ける。事業の詳細が決まり次第、対象者や市民への広報を行う」と答えた。
塩手氏は「関心の高い制度だと思う。しっかり連携してアンケート結果を反映させたものにしてもらいたい」とした。