
教わる生徒
別府溝部学園高校(佐藤清信校長)と大分県東部振興局は連携し令和7年度「ジビエ料理講習会」を8日午前9時、同校調理室と試食室で開催し、同校食物科2年生45人が実施した。令和2年度から行っている。
農村被害も大きくなっているジビエ(野生のイノシシやシカなどの鳥獣)を使った料理の普及し、調理師を目指す生徒への興味や関心を深めることが目的。例年、農林水産祭でジビエ料理を出しており、今年も学内で講習会をした。
講師は、上原町の「Route・S(ルートエス)」のオーナーシェフ池永翔さん。将来、店でもジビエ料理を出していきたいと考えている。
初めに、試食室で県東部振興局職員がジビエについて講演。
続いて、池永さんがデモンストレーションを行い、10班に分かれて「シカミンチ・シシミンチを使ったコロッケサンド」「シイタケのポタージュ」の2品の調理を実施。池永さんが生徒に料理のコツなどを教えた。
完成した料理は、試食室で生徒がそれぞれ食べた。
池永さんは「ジビエは美味しいので浸透してほしい。調達するのは難しいですが、一度経験していれば、お店で見つけたときに挑戦するかもしれません」。
ジビエを初めて調理した田口煌子さん(16)は「初めて調理しましたが、難しかった。今回はミンチだったので、ハンバーグにしても美味しいと思う。シシ肉でステーキを作ってみたい。将来、栄養士になって学校給食に進みたいと考えていて、ジビエを取り入れてみたい」とそれぞれ話した。