ペットとの防災を考える

もしもの時の心肺蘇生法も実演

 杵築市立図書館(栗尾文世館長)で7日、災害発生時にペットとどう過ごすかを考える「防災・減災withペット~大切なあなたと生きていく~」を開催した。昨年、防災に関するイベントを開催したが、ペット防災について考えるイベントは初めて。
 午前10時から、地震体験車「ユレルンダー」が登場し、多くの人が体験。また、ペットを連れた人の体験はゆっくりとした揺れで体験してもらった。館内の「知識の広場」では、ペット用のものも含めて防災・減災資料を29日まで展示中。図書の他、DVD、ハザードマップ、非常持ち出し袋、ペット用防災用品などを展示し、「防災ポーチ」の作り方を書いた紙を配布するなどしている。
 また、午後1時半から、杵築市職員でもありペットセーバーの資格を持つ阿南勝規さんが「ペットとわたしの災害対策」と題して講話した。防災・減災対策には、日頃からの備えが大切で、家の耐震化、近所の人や飼い主仲間との連携、迷子札とマイクロチップをつける、動物のための備蓄品の用意をするなどが重要。「東日本大震災の時、ペットを連れていけずに置いてきたり、放したりした人が多かったことから、ガイドラインなどができて改定がされてきました。ペットと避難できるところはあっても、同室避難が出来るのは、別府市と中津市だけ。避難所では、動物が苦手な人やアレルギーのある人もいるので、配慮が必要」などと話した。さらに、ペットが倒れたりした場合の心肺蘇生法も紹介。犬の人形を使って実演した。