
別府ラクテンチは15日、敬老の日特別企画「テナガザル『チョコ』・『キナコ』特別メニューのケーキをプレゼント♪」を実施した。
午前11時30分から、キタホオジロテナガザルの「チョコ」とキタホオジロテナガザルとミナミホウテナガザルの「キナコ」の親子にプレゼントするケーキ(食パンやサツマイモとカボチャのペーストで作った土台)に子どもたちや保護者がブドウ・バナナ・リンゴなどのフルーツなどで飾り付けをした。
調理を終えた正午、チョコとキナコにケーキが贈られた。2頭は自身にプレゼントされたケーキをゆっくり美味しそうに頬張っていた。飾り付けをした児童らからは「おめでとう」などの声が上がった。
「チョコ」は1960年代生まれで56~65歳(人間年齢換算80歳以上)のオス。2003年にラクテンチに入園。いつも一生懸命、娘のキナコの毛づくろいをしている。普段はキナコと仲良しだが、ごはんの時だけキナコに遠慮しながら急いで食べる。国内にキタホオジロテナガザルはチョコのみ。昨年まで2頭おり、もう1頭は鹿児島県の平川動物園で飼育されていた。
「キナコ」は1986年9月26日生まれで38歳のメス。活発で好奇心が旺盛。チョコと仲良く寝転がって日向ぼっこや毛づくろいをしてあげている。
長崎県から親子でラクテンチに来て飾り付けをした小学4年生の女児は「私たちが飾り付けたケーキを食べてくれて嬉しい。来年もお祝いしたい。自分のお祖母ちゃんはお料理を作ってくれてものすごく美味しいし、おじいちゃんは勉強とか教えてくれる」と話していた。
昨年はチンパンジーのサクラにもケーキが贈られていたが、今年4月18日に天寿を迎えた。