鉄輪温泉地区まちづくり講演会

丹下涼国土交通省都市局
都市計画課企画専門官が基調講演した

 鉄輪温泉みらい会議(安波照夫委員長)主催の「鉄輪温泉地区まちづくり講演会」が10日午後4時、おにやまホテルで開催し、55人が参加した。
 2部構成で、第1部は丹下涼国土交通省都市局都市計画課企画専門官による基調講演「魅力的な都市の形成に向けた都市政策の最新状況―公共交通や観光の視点も交えて―」をテーマに行った。
 「人口減少社会における都市政策」「都市政策を進めるうえで踏まえるべき周辺政策―公共交通や観光を中心に―」「鉄輪地区の未来に向けて」の3項目について話した。
 日本を取り巻く社会構造の変化があり、人口は2008年をピークに人口減少社会に突入した。併せて高齢化も進展しており、08年時点では22・1%(約4・5人に1人が高齢者)だった高齢化率は50年には38・7%(約2・7人に1人が高齢者)まで進展すると予想している。
 地域別に見た人口の将来の姿、規模別にみた人口の将来の姿、観光の課題、「モノ消費」から「コト消費」そして更にその先へ、別府市における観光コンテンツ造成の取組、地域の魅力などについても話した。終了後、質疑応答が行われた。
 第2部は安波委員長が「鉄輪温泉みらい基本計画について」をテーマに取り組みを紹介。
 鉄輪温泉の長期滞在型推進計画として▽長期滞在プログラム開発プロジェクト▽商店街の魅力づくりプロジェクト、湯治場の基盤整備計画として▽ビジターセンターの新設プロジェクト▽観光推進体制の整備プロジェクト、その他にも「まちづくりの推進計画」「滞在環境の整備計画」を挙げた。
 安波委員長は「私たちの町の風景は国の文化財です。誇りを持って後生に引き継ぎましょう」と締めくくった。終了後は意見交換を行った。
 最後に、長野恭紘別府市長があいさつした。
 講演会終了後、懇親会が実施された。