別府市議会の令和7年第3回定例会は24日午後1時、一般質問を再開した。
午後からは、森裕二氏(ビーワンべっぷ)と森大輔氏(新たな別府を創る)が公園行政や防災、温泉行政などについて質問をした。
少子化による影響は
森裕二氏(ビーワンべっぷ)
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森裕二氏(ビーワンべっぷ)は、少子化による影響について「学校の統廃合についてどう考えているのか」と質問。
矢野義知教育部長が「別府西中学校の開校で学校規模適正化による統廃合を終えた。今後は、児童数などの推移を見守りつつ、現状に応じて必要な措置を講じていきたい」と答えた。
森氏は「ここ数年間の出生数の落ち込みは、緊急事態だと思う。状況を見て対応するのでは、遅すぎると感じる。早急に状況分析をし、統廃合の必要性についてしっかり検討し、ビジョンを示してほしい」と指摘。
中学の部活動等への影響について「部活動がなりたたなくなるのではと懸念している。部活動の地域移行のビジョンは」と質問。宮川久寿学校教育課長が「令和13年度までに休日は地域クラブへの転換、平日は部活動指導員配置や合同部活動などを進めている」と答えた。
市内の公園について「公園利用アンケート調査の結果を踏まえ、利用状況は」と質問。久保田仁公園緑地課長が「別府公園や鉄輪地獄地帯公園の利用が多い。小中学生は遊具利用や運動など体を使ったものが多く、高校生以上は散歩やコミュニケーションの場で利用している」と答えた。
森氏は、「インクルーシブ遊具を引き続き推進してほしい。休憩やおしゃべりのためのベンチも必要」とし、維持管理などについても質問。屋外トイレの現状などに対する考えも質した。
物価高対策の取組みは
森大輔氏(新たな別府を創る)
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森大輔氏(新たな別府を創る)は、物価高について「物価高の問題点は、消費や需要の拡大ではなく、生産コストの拡大などのマイナスの要因で起きていることだと言う。大切なのは、公平性ある支援と重点的支援をバランスよくすることだと思う」として、「お米の高止まりは当分続くと思われる。食料品や生活に使えるギフト券など、市民の生活を立て直す施策が必要。国の交付金次第だと思うがどうか」と質問。
長野恭紘市長が「我々も常に物価の状況については、アンケートなどで把握している。今回はお米ということだったので、優先順位をつけて行った。困窮世帯にピンポイントで届けることが必要で、次に困っている人に優先的にという思いとともに、公平に届けられるように考えている。国から財源がいつ来るか分からないが、市民アンケート等もしっかりとりながら、皆さんが喜んでもらえるような対策をとりたい」と答えた。
森氏は「国の交付金を考えながら、市民の生活に寄り添った政策を行ってもらいたい」と要望。
また、若者に選ばれる町になるための取り組みについて質問。芝尾裕子政策企画課参事が「市内には大学、短大があり、15~19歳の転入が多く、就職などで20代の転出が多い。就労機会の創出が重要」と答えた。
他にも、留学支援による国際人材育成につてや民間のALT(外国語指導助手)の活用などについても質問した。