別府市議会の令和7年第3回定例会⑦

 別府市議会の令和7年第3回定例会は25日午前10時、本会議を再開して一般質問4日目を行った。
 最終日の午前中は松川峰生氏(自民新政会)と阿部真一氏(同)が大規模森林火災の対応、孤独死、図書館周辺整備、教育行政など幅広く執行部の考えを質した。松川章三氏(自民新政会)の途中で休憩に入った。

大規模森林火災の対応は

松川峰生氏(自民新政会)

松川 峰生氏

 松川峰生氏(自民新政会)は、大規模森林火災について「今年2月に発生した大船渡市の火災は、国内最大級の森林火災と言われている。全国で発生した森林火災は、2月から4月が多い。雨が少なく空気が乾燥し、燃えやすい。一方で、林業の衰退などが背景にあると言われている。別府市は」と質問。
 此本康秀消防本部予防課長が「令和4年は1件、5年は1件、6年は4件」と説明。
 松川氏は消防団の現状についても質問。永路尚道消防本部次長兼総務課長が「条例定数は500人で、令和7年は4月1日現在で380人。別府市でも、微減傾向にある。平均年齢は49・4歳。新規加入者が減少し、退団者が増加している。就業構造、価値観に配慮しながら新規入団の声かけをすることが必要」と答えた。
 松川氏は「消防力を超える火災の場合、近隣との連携は」と重ねて質問。此本課長が「住宅地を含む延焼拡大に重点をおき、的確に活動している。また、防災ヘリの活用が重要。防災局などと緊密な連携もとる。時期を逸することなく、相互消防応援協定による協力を要請するなどする」と答えた。
 浜崎仁孝消防長が「日本では、夏場は湿度が高いため大規模な火災は起きていないが、小規模な火災は別府でも起きている。まずは未然に防ぐこと。連携を強固なものにし、より実効的な予防に努める」と述べた。
 他にも、高齢者の孤独死・孤立死についても質問をした。

フリースクール現状は

阿部真一氏(自民新政会)

阿部 真一氏

 阿部真一氏(自民新政会)は、フリースクールについて「いろいろな問題を抱えた子どもたちの学びの場。フリースクールの数、受け入れ人数は」と質問。
 藤内護学校教育課参事が「4施設を把握している。定期的に通っているのは、12人と把握している」と答えた。
 阿部氏は「出席の取り扱いは学校長に一任されている。国も県も詳しいガイドラインの通達はしていると思うが、どういう基準で出席扱いとするように指導しているのか」と重ねて質問。
 藤内参事が「ガイドラインに沿って市教委が判断し、学校に指導している」と答えた。
 阿部氏は「現場の教員にフリースクールの考え方を周知することが、別府市の教育委員会として必要ではないか」とし、「学校長、教員が戸惑うことなく指針を示せるようにしてほしい」とした。
 また、教職員等による暴力・性暴力等防止について「通称『わいせつ教員対策新法』が施行されて、3年になる。現場の職員に対して対策や別府市での事案の発生は」と質問。
 宮川久寿学校教育課長が「研修を義務づけている。加えて、児童・生徒と教員のSNS等のやり取り禁止、不適切行為の防止、相談できる環境に注力し、教室やトイレに不審なものが置かれていないか点検などを行っている。3年間、別府市ではそういった事案は起きていない」と答えた。
 他にも、公園整備や鳥獣被害対策についても質問した。