別府古楽祭のファイナル公演

オープニングを飾った森中優光さん

 大分古楽研究会(小川伊作代表)は「第25回別府古楽祭ファイナル」を23日午後1時、別府市公会堂大ホールで開催し、150人超が来場した。今日新聞社など後援。
 別府古楽祭は2000年にリフォームする前の別府市公会堂で始まり、20年にコロナ禍で中止したが、今回で25回目の節目を迎える。
 演奏会は小川代表が「25年やってきて、私も年を取りまして最近医者から注意を受けてました。そのため、一呼吸つけさせていただいて、体調を整えようと思いまして、このような形にしました。きょうは駐車場が満車となり、いままでこのようなことがありませんでした。古楽は16、17、18世紀の楽器を復元して、その時代の演奏スタイルで演奏するものです」とあいさつし、演奏者、楽器、曲を紹介。
 オープニングは、森中優光さん(チェンバロ)が「チェンバロ組曲」などを演奏し、その後、吉岡祐子さん(チェンバロ)、油布智子さん(フラウト・トラヴェルソ)、グループ「劇団ふたり」の山野辺暁彦さん(バイオリン)と角田耕治さん(チェンバロでの通奏低音)、吉岡良治さん(ビウエラ)、今谷美芳さんとKeipyanさん(いずれもチェンバロ)、カトリック大分協会聖歌隊、スコラ・グレゴリアーナ大分、別府カトリック教会&大分カトリック教会聖歌隊がグレゴリオ聖歌ほか、大竹正祥さん(バロックリュート)、髙橋真千代さん(リコーダー)と渡辺久仁子さん(チェンバロ)と小川伊作さん(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、大分リコーダークラブ、河本基實さん(ヴィオラ・ダ・ガンバ)を演奏した。
 全11演目を披露し、演目が終わるごとに観客からは大きな拍手、そして最終演目の曲が終わると万雷の拍手が贈られた。