市立別府西中で「夢」プロジェクト

2年生を前に講演する西岡壱誠さん

 別府西中学校学校運営協議会、別府西中学校PTA主催、山の手ひとまもり・まちまもり協議会共催で「2年生向け夢プロジェクト」を12日午後2時30分、市立別府西中学校体育館で開催した。
 同校の教育目標「別府を愛し、夢をもち、自ら学ぶ生徒の育成」を達成するために、生徒の動機づけを大切にした教育活動を進めている。
 講師は、東大生事業家で(株)カルペ・ディエム代表の西岡壱誠さん。また学校を舞台にしたTVドラマ「御上先生」(松坂桃李さん主演)「ドラゴン桜2」(阿部寛さん主演)などの監修を担当している。
 「我々が考えていることで『ドラゴン桜』は可能かだが、東大には偏差値37から合格した人、東大受験の年に親がガンになってバイトしなければならなくなった人や塾に通えていなかった人、中学校時代に不登校から東大に合格した人などが多くいるし、皆さんにも可能性がある」と話した。
 西岡さんは小・中学校の成績は学年ビリ、高校に上がっても成績低迷、サッカー部を3日で辞めるなどがあったが、学校の先生から「お前、このまま大人になっていいのか」と問われた。そして「なにか本気でやってみたら」と問われ「東大へ行け」と言われた。
 西岡さんはその後、自分に足りないものを補完するため、学校の先生らに土下座をして、勉強を教えてもらったエピソードを説明した。
 質疑応答では、勉強に集中するためのコツなどが質問され、西岡さんは丁寧に答えていた。
 最後に2年生を代表して遠藤慈采さんが「今日の講演会は『自分らしい進路の選択を考える』という演題でした。私たちは7月に職場体験学習を行い、自分の将来についてようやく考え始めたところです。なりたい職業の前に立ちはだかる壁は『勉強』です。今日の西岡先生の話をうかがって、自分に必要な改善点が分かったような気がします。特に『やろうと思えば何でもできる』などの言葉に大変勇気をいただきました。西岡さんの話を大いに参考にしながら、テストに向けての勉強に全力を尽くしたいと思います」と謝辞を述べた。
 終了後、より道「夢」アカデミー第4弾で西岡さんが講師を務めた。定員を超える申し込みがあり、多目的ホールの会場設営をイスのみに変更。会場は参加した生徒の熱気であふれ、真剣に耳を傾ける姿がとても印象的だった。会が終わっても追いかけていき質問する生徒もいた。