
方針を語る長野市長
別府市は、令和8年度の予算編成方針説明会を1日午前10時、オンラインで行った。
長野恭紘別府市長が「令和7年度は、第3期総合戦略を推進し、市民一人ひとりのウェルビーイングを高め、心豊かで幸せな未来を築くための予算を編成した。市制100周年を機に今後は、新湯治・ウェルネスの産業化をはじめ、100年先を見据えた新たな一手に着手するとともに、第3期総合戦略に掲げる取り組みを積極的に推進し、市民一人ひとりが幸せを感じ、希望を持って住み続けることができる、持続可能な別府市を実現する必要がある。現場を預かっているのは、職員。常日頃から問題意識を持ち、施策効果の検証と改善を続けながら、今やるべきことを見極め、エネルギーを注ぐべき事業に取り組んでもらいたい。各部長には、大胆かつメリハリの効いた予算要求とともに、市民の幸せを第一に考え、常識に縛られることなく、他の部局とも連携して取り組んでほしい。市民から託された貴重な財源と資源を有効に活用しながら、最大限の効果が発揮されるように、これからも一致団結し、予算編成作業に取り組んでほしい」と訓示。
安部政信企画戦略部長が予算編成方針を説明し、河野文彦財政課長らが基本的な考えなどについて説明した。
令和6年度決算でみると、経常収支比率は97・4%と高止まりが続いている。令和7年度は、総合戦略を推進するとともに、DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進等で事務改善を積み重ねて効率的な財政運営を行っている。令和8年度の見通しは、個人市民税や固定資産税の増加により、市税は増収が予測され、試算される地方交付税などを含めた一般財源総額は増加が見込まれるが、財政需要は増す一方で、多額の収支不足が見込まれるため、財政の健全化の維持と将来への必要な投資の両立を図りながら、持続可能な財政運営を行うことが一層求められている、としている。
新年度の予算編成に当たっては▽市民生活の充実のための特別枠の設定(公共施設の改修について、誰にもやさしい場所になるための特別枠)▽市民の心に寄り添った行政サービスの提供▽メリハリの効いた予算要求▽組織横断的な予算要求▽DXの推進、を基本とし、各政策分野が抱える喫緊の課題に対応する事業に重点配分する考えを示した。各事業に対し、費用対効果を検証し、政策効果に乏しい既存事業は大胆に見直し、今やるべき事業を厳選して予算要求をするようになどとした。