別府警察署は2日、警察官をかたる特殊詐欺の発生を発表した。被害金額は150万円。
市内在住の20歳代男性の携帯電話に1日、警視庁の警察官を名乗る男から「千葉県で詐欺事件があり、その犯人があなた名義のクレジットカードを持っており、押収した。千葉県警察に出頭できるか」などと電話があった。男性が「遠くて出頭できない」と伝えると、男とは別の警察官を名乗る男に電話を代わり、LINEに誘導された。LINEのビデオ通話などで「あなたに詐欺事件の逮捕状が出ている。詳しい事件の話は、担当の検事がする」などと言われ、検事を名乗る男に代わった。検事を名乗る男から「今回の事件は詐欺事件なので、あなたと犯人とのお金のやりとりがなかったかどうかを確認する必要がある。私が指定する口座にお金を振り込めば、あなたの口座の送金履歴等が分かり、確認することができる。振り込んだお金は後で返金する」などと言われた。それを信じた男性は、検事を名乗る男が指定する口座に2回にわたり、金融機関から計150万円を振り込み、だまし取られた。
さらに現金を要求された男性が同日午後、別府署を訪れて相談し、被害が判明した。
同署は「警察官や検察官などがお金を振り込ませる要求はしません。お金が絡む電話は詐欺を疑い、すぐに家族や警察に相談してください」と呼びかけている。