
別府大学国際経営学科「会計学の基礎」として「大分みらい信用金庫森田展弘理事長特別講義」を9月22日午後2時40分、同大学で開催し、学生約120人や教職員が受講した。
テーマは「事業承継と地域活性化~次のみらいへバトンを繋ぐ信用金庫の役割~」。
項目は▽信用金庫について▽みらいしんきんの業務▽事業承継と地方創生▽求められる人材像―を挙げた。
信用金庫の特徴として、地域の方々が利用者・会員となって、お互いに助け合い、地域を繁栄させていくという想いから誕生した「相互扶助」を理念とする協同組織金融機関。大分みらい信用金庫の規模は今年3月末の時点、大分県内の信用金庫1位、九州の26信用金庫で3位となっている。そのほか、大分みらい信用金庫の参画経営などについても述べた。
みらいしんきんの業務として、基本業務(金融機関の3大業務)として預金・融資・為替(振込)があり、そのほか▽事業先への本業支援(各種コンサルティング)▽創業支援、事業承継・M&A支援▽個人へのライフプランニング支援(ライフイベント、年金・相続相談など)▽地域活性化、地方創生の取り組み―がある。
事業承継では、帝国データバンクが全国27万社をたいしょうに調査・分析したところ、後継者がいる47・9%、後継者がいない52・1%となった。地域の貴重な技術や文化の消滅を意味し、地位の衰退や経済の縮小する。大分みらい信用金庫が令和6年度にアンケートしたところ、455件中185件(40・7%)が未定、親族内承継が180件(39・6%)などとなっている。事業承継の流れの中での同信用金庫の役割、別府市事業承継支援に関する協定などについて話した。
そのほか、地方創生、求められる人材像について述べた。