九州学生本格焼酎プログラムに90人

あいさつする松本真一郎運営委員長

 九州本格焼酎協議会主催の「九州学生本格焼酎プログラム(QSP)」が19、20日、別府大学、宇佐市の三和酒類(株)で開催した。
 同プログラムを通じて、本格焼酎の魅力を次世代へ継承するとともに、学生たちにとって本格焼酎の歴史や製造技術、文化的意義、さらには地域振興の関わりを体系的に理解する機会となる。
 初日の午後2時30分からメディアホールで講演会を開催し、三和酒類の松本真一郎運営委員長が「別府大学での開催は2019年5月で、6年ぶり。九州には多くのバラエティーに富んだ本格焼酎があり、九州の文化で私たちの生活に根差しています」とあいさつ。
 基調講演を、運営委員長でもある三和酒類の松本さんが「アルコール体質を知ってあなたらしいお酒ライフを」をテーマに行い、学生ら90人が出席した。
 「お酒は百薬の長」は時代遅れで、近年「お酒に適量はない」という考え方が、一般化している。
 ルールは大切で、本当に変わるために必要な3つの視点とし▽自分で決める=言われたからではなく、自分で納得して決断する▽直観力を高める=お酒に関する正しい知識を得ることで、判断の精度を上げる▽あなたらしさ=人の数、ライフスタイルの数だけ適正飲酒の形がある―とした。
 アルコール体質の5つ、お酒に緩い文化を使いこなす国へなどについて講話した。
 続いて「本格焼酎 最近の研究や商品開発について」とし、本坊酒造の今釜義博さんが「本坊酒造における商品開発について」、薩摩酒造の秋満久都さんが「炭酸割にあう焼酎の開発」、三和酒類の永松寛之さんが「酒類開発において、さまざまな酒類を学ぶことの有用性について」をテーマにそれぞれ講演した。
 試飲会は36号館食品衛生学実験室で行われ、3、4年生の40人が参加した。
 2日目の20日は、蔵ツアーを宇佐市の三和酒類(株)第2製造場・第21製造場で開催した。