
漁業管理課総括課長補佐
別府大学短期大学部食物栄養科の特別講義「大分県の水産物の安心と安全について~大分の良質な水産物と魚食普及を栄養士の卵たちと考える~」が6日午後1時、同大学で開催し、学生38人、教職員4人、講師3人の計45人が参加した。
行政・漁業者・栄養士それぞれの立場から水産業の現状と課題を紹介し、学生と意見交換を行うことで水産業への理解と魚食普及のあり方を考えることが目的。
講師は、片野晋二郎・大分県漁業管理課総括課長補佐、橋本圭介・大分県漁業協同組合経済事業部販売課長、大分栄養士会の粟生美幸さんが務めた。
片野課長補佐は大分県の漁業が直面する課題として、担い手不足・高齢化・資源の減少があるとした。
大分市の生鮮魚介の購入量及び購入金額の推移をあらわしたグラフを示し、魚介類を購入する理由として▽健康に配慮▽魚介類のほうが肉類よりおいしい▽魚介類を家族が求める▽魚介類は価格が安い▽魚の調理が好き▽豪華な感じがする―とした。あまり購入しない理由として▽肉類を家族が求める▽魚介類は価格が高い▽魚介類は調理が面倒▽肉類のほうが魚介類よりおいしい▽食べたい魚介類が売っていない▽魚介類の調理方法を知らない―と説明した。
年齢階層別の魚介類の1人1日あたりの摂取量の変化があり、内容を説明した。
そのほか、県が考える「どうしたら魚を食べてもらえるか」や「おおいた県産の日、知っていますか」などを話した。
片野・大分県漁業管理課総括課長補佐、橋本・大分県漁業協同組合経済事業部販売課長、大分栄養士会の粟生さんの説明後、参加した学生からの質問に3人が答えていた。