
対策がとられているかをチェックした
大分県建設業協会別府支部(幸勝美支部長)の労務安全委員会(平野英太郎委員長)は、令和7年度「全国労働衛生週間」における安全パトロールを10日午前10時、市内3カ所の現場で実施した。
同週間は、労働者の健康管理や職場環境の改善など、労働衛生に関する国民の意識を高め、職場での自主的な活動を促して労働者の健康を確保することなどを目的に10月1日から10日に行われている。
出発式で、平野委員長が「昨日、別府市内のマンションの足場作業中の転落死亡事故がありました。全国的にも事故のニュースを見るたびに気を付けなければと認識する。労働力の確保が難しい中、単価も厳しく、納期を守らないといけない。どんな状況でも安全意識を高めていかなければいけない。指導、指摘をいただき、各現場で情報共有をしていきたい」とあいさつ。
阿南宏幸大分労働基準監督署安全衛生課長も昨日の死亡事故に触れて「年末に向けて、パトロールをすることはよい機会になると思う」と述べた。
パトロールは、公園テニスコート防球ネット設置外工事(明大工業)、弓ケ浜のマンション新築工事(和田組)、石垣のマンション新築工事(三光建設工業)を回った。現場責任者に話を聞きながら、管理体制、墜落災害防止、建設機械の管理、倒壊・崩落防止対策などが取られているかをチェックした。