
発表が行われた
医療法人社団仁泉会(畑洋一理事長)の第45回学術集会が、17日午後5時40分から開催された。仁泉会は、畑病院、介護老人保健施設メディケア別府、小規模多機能型居宅介護事業所ほほえみ、居宅介護支援事業所ひまわり、デイサービスセンターふれあいなどを運営している。職員約120人が参加した。テーマは「ACP(人生会議)~未来につなぐ意思決定~」。
畑理事長が「平成10年ぐらいから始めて、現在は年1回開催しています。皆さんが頑張って支えてきたおかげ。学術集会は、病院にとっても地域にとっても勉強する場で、続けていかなければいけないと思っています」とあいさつ。
はじめに、大場喜弘ひまわり管理者が倫理講義を行った。発表では、藤原美佳ふれあい介護副主任が「独り暮らしの元ビジネスウーマン、これからの生き方と家族の願い~在宅生活を希望する認知症高齢者への支援のありかた~」。橋本愛美訪問リハビリ主任が「訪問リハビリテーションとACPについて」。メディケア別府の末光学美さんが「胃ろう造設(お腹から胃に直接、薬剤などを投与するトンネルをつくる)が教えてくれたこと~意思決定支援後も寄り添う支援の必要性~」。青木隆3病棟看護師長が「H病院A病棟看護職のACP実践における意識調査~慢性期病棟からの一事例~」と題して、それぞれ発表した。
日頃の業務で患者や利用者と接する中で感じた支援のあり方などを話した。ACPは、もしもに備えて自分が望む医療やケアについて、事前に考えて家族や医療関係者と共有していくものだが、時間の経過や症状の変化によって気持ちも変化することは少なくなく、状況の変化に応じて意思確認をして寄り添い、情報を共有していくことが重要。本人や家族の気持ちをくみ取りながら、いかに信頼関係を築き、介入し、関係部署と連携を滿にしている様子が紹介された。最後に、畑知二畑病院副院長が総評を行った。
引き続き、堀田慎一国際福祉医療経営者支援協会代表理事が特別講話を行った。
