鶴高生と乳幼児のふれあい体験

抱っこをしたり
一緒に遊んだりして触れ合った

 別府市教育委員会は県立別府鶴見丘高校で「令和7年度高校生と乳幼児のふれあい体験」を27日から開催している。家庭科の授業の一環として、1年生約240人がクラスごとに6回に分けて行う。
 日頃接触の機会が少ない乳幼児と触れ合うことで、命の尊さや温もりを感じ、お母さん・お父さんから子育ての話を聞くことで、楽しさや大変さを学んでもらう。乳幼児にとっても、成長期に高校生と触れ合うことで、人と関わる楽しさや優しい気持ちを育むのが目的。
 27日午前10時25分から、1回目のふれあい体験が行われた。15組の親子36人(子ども18人、大人18人)が参加。
 お絵描きをしたり、ボール遊びをしたり最初は子どもも高校生も緊張した様子だったが、時間が経つとお互いに笑顔で遊べるようになった。子どもが移動する時には膝立ちで一緒の目線で歩いたり、色鉛筆を全部ケースから出しても「いいね」と一緒に楽しんだ。お母さんたちも高校生に抱っこの仕方を教えて、我が子を預けた。最初は緊張した面持ちで抱っこをしていた高校生も腕の中でスヤスヤ寝ている子どもに笑顔になった。
 市内在住の主婦糸永愛さん(34)は昨年に続いて陽愛さん(1)を連れて参加。「昨年参加した時に、高校生がいろいろと準備をしてくれて楽しかったので、また参加しました。高校生からは、子育てで意識していることを聞かれ、『怒りたくなっても感情的にならずに、優しく接している』と答えました、お互いに良い機会になったと思います」。鶴高の小屋奏真さん(16)は「自分には年の離れた弟がいて、弟が小さかった時のことを思い出しました。これまで小さい子はちょっと苦手な部分もありましたが、触れ合って、可愛いなと思いました。抱っこをすると、温かくで柔らかかった」と話した。
 最後は名残惜しそうに手を降ったり、ハイタッチをして別れた。廊下に出ると、子どもがお母さんに「すごい楽しかった」と笑顔で話す姿も見られた。