APUで戦後80年・開学25周年企画

紙芝居を通じて、
原爆の恐ろしさなどを伝えた

 立命館アジア太平洋大学(米山裕学長、APU)は、戦後80年・APU開学25周年記念イベント「―戦争の記憶、その美的創造性を問う―日本からアジア、世界へ」を10月31日と11月1日、キャンパス内で開催した。
 戦後80年、APU開学25周年に当たる年に、「過去の戦争がどのように語られ記憶されてきたか」を検証し、未来について議論するイベント。「多様な視点による戦争記憶」を中心テーマとした。
 31日午後1時からのオープニングトークで、米山学長が「25年という時間は、大学として理念を磨き、地域社会や世界に貢献する組織になるための基礎を築いてきた歳月。80年という時の流れは、個人と社会の記憶が再編され、語り直され、次世代へと引き継がれていく長い道のりでもある。戦争の記憶は単なる過去の記録や史実の集積ではない。現在を生きる私たちが未来を構想するための倫理的な資源であり、創造の原点でもある」とあいさつ。
 紙芝居公演「広島バタンコ物語」が行われた。主人公は、「バタンコ」と呼ばれた、東洋工業(現在のマツダ)の三輪トラックで、終戦から復興を目指す物語。原爆の被害の様子などを紙芝居で語った。また、大久野島(うさぎ島)ガイドによる「異なる世代における戦争の記憶と語り・大久野島から考えるヒロシマ」と題してトーク&オープンディスカッションや、会場には被爆体験証言者と高校生による共同制作による「原爆の絵」、書などが飾られ、参加者は改めて戦争の悲惨さについて考えた。
 1日はパネルトークや紙芝居公演「青空物語」、学術研究シンポジウムなども行われた。