立命館アジア太平洋大学25周年

記念式典であいさつする米山学長
獅子舞龍舞サークルがオープニングを飾った

 立命館アジア太平洋大学(米山裕学長、APU)は、開学25周年記念式典を23日午後1時、ビーコンプラザで開催された。約330人が出席。
 APUは、「自由・平和・ヒューマニズム」を理念に掲げ、2000年に十文字原に開学し、日本語と英語の二言語で授業を行っている。2003年には大学院を開学。2009年には「アジア太平洋マネジメント学部」を「国際経営学部」に名称を変更し、2023年には「サスティナビリティ観光学部」を新たに創設した。この間、マネジメント教育の国際認証「AACSB」や「AMBA」、国連世界観光機関の観光認証「TedQual」を取得するなどした。11月1日現在、過去最多の119の国と地域から6597人が在籍している。
 はじめに、学生団体「獅子舞龍舞サークル」が中華系獅子舞を披露し、華やかにオープニングを飾った。
 森島朋三学校法人立命館理事長が「APUは学園創立100周年を記念して開学した、日本初の真の国際大学です。当時の平松守彦知事から県政の柱は人づくりであり、未来の日本とアジアの発展に寄与する国際大学を作りたいという構想を受け、志に深く共鳴しました。地域と経済界が開学の後押しをしてくれました。25年の間で、APUはキャンパスはまさに世界の縮図になっている。多様な人々が互いに尊重し、学び合い、新たな価値を共に創造するリスペクトがAPUの理念であり、学んだ学生が世界を変えていくと信じています。APUが世界と地域を結ぶ希望の拠点であり続けるように、努力を続けていきます」。
 米山学長は「開学当時、私たちは国境を越え、文化を越え、世界の未来を共につくる大学という夢を描きました。学生の半数を海外から迎えるという日本の大学における前例のない挑戦でした。この世半世紀、数々の嵐を乗り越えてきました。困難を乗り越えるたびにAPUはより強く、より柔軟に、よりグローバルに進化してきました。結果、世界に比類なきグローバルラーニングの場を築き上げました。キャンパスは、単なる国際化ではなく、真の多文化共生を体験する教育モデルです。これからも世界のどこにもない大学であり続けます。共に作りましょう、共に飛躍しましょう。国境を越えて、限界を越えて、世界を越えて未来をAPUと共に」とそれぞれあいさつ。
 来賓の合田哲雄文部科学省高等教育局長(大臣代理)、佐藤樹一郎大分県知事、長野恭紘別府市長、岩屋毅衆議院議員が祝辞を述べた。
 また、池辺和弘一般社団法人九州経済連合会長が「九州地域の未来に後見するグローバル人材の育成」と題して講演。引き続き、記念企画として「産官学金パネルディスカッション」も行われた。