佐賀関の避難所で「幻想の湯」

別府温泉を給湯し
入浴支援を行った(別府市提供)

 別府市は、大分市佐賀関大規模火災の被災者支援として、移動型温泉施設「幻想の湯」を25日午後4時から、避難所の佐賀関市民センター駐車場で開始した。初日は強風のため、1時間半だけの運用となった。
 観海寺温泉で温泉を汲み上げ、専用の保温タンクで被災地入り。前日に設置した「幻想の湯」の浴場に給湯した。被災した人たちは、源泉100%の「別府温泉」に浸かり、疲れをとった。
 25日の定例会見で、長野恭紘別府市長は「温泉入浴は軽い運動と同等の効果があると言われています。避難所での生活は、心も身体も疲れがたまっていると思います。別府温泉に浸かって、心身のリフレッシュにつなげてもらいたい」と話した。入浴支援は12月4日まで行われ、26日からは午前11時から午後4時。
 また、入浴支援の他にも、火災発生当日に、別府市消防本部から5人を派遣し、消火活動も支援。義援金箱を市内13カ所に設置するなどしている。