令和6年度の決算状況

 別杵速見地域広域市町村圏事務組合の令和6年度決算が26日、同組合議会定例会で可決された。組合の予算は、構成する別府市、杵築市、日出町の2市1町の負担金等。
 一般会計は、歳入・歳出ともに12億6534万6103円(前年度比8・6%減)。歳入では、衛生費負担金のうち、清掃センター事業の管理費分が減少したことにより、負担金が減少。歳出では、旅費の減少により議会費が減少したものの、総務費は職員手当等の増加によって増加し、民生費は介護認定審査会事業特別会計への繰出金が増加した。一方で、秋草葬祭場事業特別会計への繰出金は減少している。
 特別会計では、秋草葬祭場事業が歳入・歳出ともに2億3584万2726円(同21・9%増)。歳入では、使用料及び手数料が4・6%増加。歳出では総務費が10・4%増加した。年次計画に基づく点検整備項目の入れ替わり及び対象設備数の増加に伴う、火葬炉等保守点検業務委託料の増加が主な要因とされている。また、令和2年度の地方債借入金の元金償還が始まったことにより、公債費が33・9%増加した。
 藤ケ谷清掃センター事業は、歳入・歳出ともに12億7122万6403円(同11・6%減)。使用料及び手数料は2・1%減。歳出の公債費は、平成30年度から償還額が最大となっているが、新規の借入はない。
 介護認定審査会事業の歳入・歳出は2650万1386円(同4%増)。歳入では繰入金が増加し、歳出では運営に要する経費の総務費が4%増加。主な要因は職員手当等の増加。
 定例会で、安倍公彦監査委員は「財源のほとんどを構成市町からの負担金で運営しているが、各市町ともに厳しい財政状況や人口減少下にあるなか、今後、使用料等の継続的な増収は見込めず、さらに大きな費用負担を伴うことから、最小の経費で最大の効果を挙げるように行政運営に努力を」と意見を述べた。