
青少年や指導者の個人、団体を表彰
別府市と別府市教育委員会は、令和7年度第28回「21世紀を担う別府っ子表彰式」を26日午後4時、市役所で行った。
21世紀を担う青少年を健全に育成するため、地域活動やボランティア活動などに積極的に取り組んでいる青少年や健全育成に貢献している指導者・団体を顕彰している。
今年度は、青少年の部で阿部みことさん(県立別府翔青高校3年)、県立別府翔青高校書道部。指導者の部で小川裕紀さん(市子ども会育成会連合会常任理事)、渡邊彰さん(亀川中央町2区自治会長など)、春木川小おやじクラブが受賞。青少年の部は長野恭紘別府市長が、指導者の部は寺岡悌二教育長がそれぞれ表彰状を手渡した。
長野市長が「青少年の健全育成は、市民全員の願い。しかし、有害なものもネットを中心に多く、誘惑も多い。表彰式をはじめた時に比べ、社会は複雑、多様化していると思う。そんな中でも、変わらずに多くの青少年の皆さんが、学校のために、地域のために、次の世代のために日頃から活動をしてもらっていることは、うれしい限り。その模範となるのは、大人の責任。環境をつくり、土壌を守っていくのは、大人や社会の責任だと思う。次の世代にもしっかりと引き継いでいきたい」とあいさつ。
来賓の小野正明市議会議長は「人のため、地域のために役立ちたいと思っても、行動に移すのは簡単ではない。これからも、地域のつながりを大切にしてほしい」。羽田優一別府警察署長も「皆さんの活動は心強く、これからも皆さんの協力が必要です」とそれぞれ祝辞。
受賞者を代表して、別府翔青高校書道部の岡本こはる部長(18)が「書道部は技術を磨くだけではなく、書を通じて、地域の皆さんとのつながり大切に活動してきました。地域の活動の中で特に印象深い活動は、出初式で行った書道パフォーマンス。力強く揮ごうすることで、地域を守ってくれる皆さんへの感謝の気持ちを表現しました。また、ニュージーランド・ロトルア市の市長が来校された時には、日本の伝統文化として紹介し、書が国境を越えて心を結ぶ瞬間を経験しました。これからも書を通じて、誰かの心に届けたい、を胸に、一筆一筆に思いを込めて、謙虚な気持ちで地域のためになる活動を続け、日頃お世話になっている人に感謝の気持ちを伝え続けていきます」と謝辞を述べた。
