日出町の若宮八幡神社「干支大絵馬」

来年の干支の原画を描いた
宮田さん(左)
神楽殿には、これまで日出中美術部が描いた
大絵馬がズラリと並んでいる

 日出町の若宮八幡神社(小石護久宮司)は、来年の「干支大絵馬」奉納式を3日午後3時、執り行った。これで、平成27年の「未」から一巡し、完結した。
 神社には、寛永5(1708)年に日出藩の第3代藩主・木下俊長が寄進した「絵馬殿」があるが、絵馬は残されていない。絵馬殿に掲げる絵馬を作ろうと、日出町立日出中学校の美術部に依頼して、毎年原画を描いてもらうことにした。
 来年の干支は「馬」。美術部の1・2年生が描いた14点の原画の中から、総代が選定。2年の宮田幸奈さん(14)の作品が選ばれた。
 奉納式には、総代や宮田さんら17人が参列。小石宮司により神事が執り行われた。河村公司総代会長が「左馬で縁起がよく、躍動感もあるので、宮田さんの作品を選びました」とあいさつ。「左馬」は、馬を左から読むと「まう」となり、祝賀に欠かせない「舞」としておめでたいものとされ、「右側から馬に乗ると転ぶ」という習性があることから、「左馬」は人生につまずかない、倒れないという意味の「不倒」の象徴とされているともいわれ、縁起が良いとされている。
 宮田さんは「馬の走っているような姿を描きました。見た人が今年も頑張りたいと思ってもらえるように願いを込めました。足の筋肉や影を意識しました」と話した。
 大絵馬は神楽殿に飾られ、神楽殿には周辺を囲むようにこれまでの大絵馬が飾られている。2月中旬頃までは神楽殿に飾られ、その後は絵馬殿に戻して飾ることにしている。