
大分銀行別府支店(植木克彦支店長)で4日午後4時45分、強盗対応訓練を行い、職員約40人、別府警察署生活安全課5人、大分銀行・大分みらい信用金庫・豊和銀行・大分県信用組合・日本政策金融公庫・西日本シティ銀行・ゆうちょ銀行・郵便局の市内8金融機関から約50人の約95人が参加した。
年末年始に向けて防犯意識を高め、金融機関職員と警察が協働して訓練を実施することにより、事案発生時に適切な対応及び措置が講じられるようにすることが目的。
強盗役に扮した生活安全課の男性警察官1人がポリタンクに入れたガソリンを撒くふりをしながら、入店してきた。そして客役に扮した警察官を人質にとった。ライターをちらつかせながら「こいつに火をつけるぞ。早く金を入れろ」と脅した。別の行員が興奮している犯人を落ち着かせるように話しかけた。現金を入れたバッグを受け取ると、出入口付近で人質を解放。犯人は店外に逃走すると、行員2人が犯人を追いかけてカラーボールに見立てた丸めた用紙を投げつけた。
その後、行員は駆けつけた警察官2人に犯人の特徴などを伝えた。
訓練終了後、幸田俊光生活安全課長が「このような事件が遭ったときに、一番大事なことは行員の皆さんとお客様の安全です。今回はガソリンを撒くという想定でしたが、中には刃物や拳銃を持った強盗が来るかもしれません。日ごろ、不審な人がいたら声かけをしていただければ、犯人は『人相を見られた』と感じ、ここでの犯行を止めるかもしれません。本日は良くできた訓練だったと思います。今後も訓練を行い、防犯意識を高めていただければと思います」と講評した。
最後に植木大銀別府支店長が「いざというときにとっさの行動ができることや人命第一が大切。訓練を通じて経験ができたことは良かった。常に防犯の意識を高めて、今日の経験を防犯対策に活かしてほしい」とあいさつした。
