令和7年第4回別府市議会は9日午前10時、再開し、一般質問を行った。泉武弘氏(弱い立場の人に政治の光を)、美馬恭子氏(日本共産党)が福祉問題、学校給食の無償化、2026年3月開館となる新図書館などについて質問した。
午後からは、中村悟氏(創る未来の会)、森大輔氏(新たな別府を創る会)、阿部真一氏(自民新政会)が質問する。
福祉問題について質す
泉武弘氏(弱い立場の人に政治の光を)
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泉武弘氏が福祉問題の出生者・生産年齢人口について質問。
芝尾裕子政策企画課参事が「出生者数は令和元年が714人、3年が685人、6年が524人となっている。15歳から64歳までの生産年齢人口は、国勢調査によると平成22年が7万5598人、27年が6万8685人、令和2年が5万9108人。2030年には5万7206人」と答えた。
泉氏は「介護医療に要する費用がこれから増える。観光消費額を増やすことで、福祉の財源を確保しようとして福祉をより充実したものにしようとしていることが、市長の市政運営方針と理解しているが」と質問。長野恭紘別府市長が「観光でしっかり稼いで、福祉に回す。それが基本方針」と答えた。
泉氏が「観光消費が少ないことが、別府観光のネック。滞在日数が短いので、観光消費が伸びない。市長はウェルネスを集中して取り組んでいる。世界の現状は」と質した。長野市長が「自分自身の心身の健康をしっかり保っていこうとしているウェルネス市場は世界規模で増加している。今は1千兆円、27年には1200兆円と言われている。温泉を使ったウェルネスは、定着している。別府市も世界一の資源があるので、しっかり稼いでいく」と答えた。
また別府観光の消費額の現状を説明し質問。長野市長が「別府は通過点のようになっている。新湯治ウェルネスを行うことで、滞在日数、消費単価を増やしていきたい」と答えた。
新図書館について
美馬恭子氏(日本共産党)
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美馬恭子氏が2026年3月開館となる新図書館について質問。
西澤和江図書館共創交流局参事が「新図書館は、市民一人ひとりの資料や情報に対する疑問に答え、個人、団体の創造的活動を支援することが目的。子ども、高齢者、障がい者、働き世代などすべての市民が利用できるように、一人ひとりの自己実現を手助けできるようなサービスを大切にしたい」と答えた。
美馬氏が「複合施設こもれびパークのメインテーマは」と質すと、稲尾隆図書館共創交流局長が「一人ひとりの暮らしと創造のよりどころになること。豊かな暮らしにつながる図書館と世代と特性を超えて市民の総合交流を促進する交流拠点が連携して、理念の実現をめざす。そのために、一人ひとりが幸せを実感できる居場所を提供し、夢の実現と地域課題の解決に役立つサービスを提供する」と答えた。
美馬氏が「今後の蔵書計画と予算は」と質問。西澤参事が「令和5年3月に策定した管理運営計画における蔵書計画は、開館時の蔵書冊数を約20万冊。開館後は2万から2万5千冊の継続的購入をめざす。中長期視点で蔵書の充実を図り、計画的に進めていく」と答えた。
美馬氏が「漠然とした予定ではなく、別府市民の財産、別府市の顔となる蔵書。継続した蔵書計画を重ねてお願いする」と要望した。
そのほか、学校給食の無償化・食材の選択、小倉グリーンハイツの水道管増設工事などについて質問した。
