第4回別府市議会定例会の一般質問⑤

 令和7年第4回別府市議会は11日午前9時、再開し、一般質問を行った。日名子敦子氏(自民新政会)、重松康宏氏(公明党)、三重忠昭氏(市民クラブ)が選挙制度、新図書館オープンに向けて、福祉行政、歯周病などについて質問した。
 三重忠昭氏(市民クラブ)が質問したが、休憩に入り、午後からも行う。
 なお、市議会定例会の冒頭に小野正明議長から同日最初の質問者だった谷口和美氏(ビーワンべっぷ)は都合により一般質問を取り下げ、議長が許可したことが伝えられた。

新図書館オープンについて

日名子敦子氏(自民新政会)

日名子 敦子氏

 日名子敦子氏は新図書館オープンに向けて進捗状況を質問。
 西澤和江図書館共創交流局参事兼図書館長が「現図書館は11月24日より、資料移転のために休館期間に入り12月3日から現図書館から新図書館へ資料の運び込み作業が順次進んでいる。新図書館はIC機器を導入するため、図書館のシステムについても新しく更新する。新図書館システムおよびIC機器の導入により、開館後は自動貸し出し機の運用やオンラインでの利用など、利便性が向上する。来年3月の開館に向けて、郷土史料館の展示やカフェの開業準備、システムのネットワーク施設工事が進んでいる」と答えた。
 日名子氏が創業支援サービスについて質問。稲尾隆教育部次長兼図書館共創交流局長が「多様なビジネスアイデアやプロジェクトチャレンジを支援する。起業創業やスキルアップ、資格取得など仕事に役立つ資料やオンラインデータベースを提供する。市役所の関係部署、別府商工会議所、大分県中小企業診断士協会などと連携し、ビジネスに関心のある人や経営者向けの関連イベントなどを開催していく」と答えた。
 日名子氏が「今後、どのような図書館をめざすのか」と質すと、長野恭紘別府市長が「図書館本体は直営でしっかりとどの図書館にも負けない運営をしていく。本体の機能に加えて、多様な皆さんが集って問題解決の拠点になる場所にしたい」と答弁した。
 そのほか、選挙制度について質問した。

歯周病について

重松康宏氏(公明党)

重松 康宏氏

 重松康宏氏は歯周病について質問。
 末房日出子健康推進課長が「歯周病は細菌による感染症。歯と歯の隙間から侵入した細菌が歯肉に炎症を起こして、歯肉がはれる歯肉炎、それに加えて歯を支える骨を溶かしてぐらぐらにさせる歯周炎を合わせて歯周病と言う。放置すると全身に細菌が侵入し、糖尿病や脳血管疾患、認知症など多くの病気に影響をおよぼすと聞いている」と答えた。
 重松氏が「健康寿命にも大きく関わる歯周病に対して、別府市はどのような対策をしているのか」と質問。末房課長が「健康寿命の延伸に3つの柱で歯周病対策を行っている。1つ目は知識の啓発。歯周病予防の基本の毎日の歯磨き、定期的な歯石除去。2つ目は歯周病検診。国保加入の40歳を対象にしていたが、令和7年度から対象を拡大して開催している。3つ目は医療と歯科医療が協力し合い、市民の健康を統括的にサポートする医科歯科連携を推進」と答えた。
 重松氏が「検診だが、全国的にも受診率が5%前後。受診率向上の取り組みは」と質問。末房課長が「対象者全員に受信券を兼ねた個人通知の発送、チラシ配布、ポスター掲示、SNSへの投稿を行っている。ハガキでの個人通知は圧着を開封しなくても内容が分かるように工夫し、4千円相当の検診費用が無料になるなど受診意欲をうながすような取組みをしている」と答えた。
 そのほか、福祉行政、資源循環などについて質問した。