
設置を要望した
別府市旅館ホテル組合連合会(西田陽一会長)は、別府駅宿泊施設送迎車停車場設置に係る要望書を12日午後3時、別府市役所で長野恭紘別府市長に提出した。
現在、別府市内の宿泊施設で宿泊客の送迎をしているところは多くあるが、指定された停車場がないため、車道の路肩やロータリーなどに一時停車し、送迎を行っているという。「この現状では、市民の方々の交通の支障になっていたり、旅行客に不便を強いているのではないか」と危惧している。
10月時点で送迎をしている市内宿泊施設(日出町を含む)は組合未加入施設も含めて15施設あるが、組合では、公表はしていないが送迎をしている施設もあると予想している。
送迎車停車場が設置された場合▽市民や観光客の安全性の確保▽観光客・旅館ホテルにとって、お客様の満足度アップ、リピーター獲得につながる、送迎ドライバーのストレス軽減などのメリットがあるとしている。
要望には、西田会長、ANAインターコンチネンタル別府リゾート&スパの井上勝史総支配人、播野匠磨セールス&マーケティング・マーケティングマネージャー、徳丸良也ホテルサンバリーアネックス総支配人、緒方真美美湯の宿両築別邸代表取締役社長、林晃彦SEKIYA RESORT GALLERIA MIDOBARU専務取締役が同席。
西田会長が「長年悩んでいたことがあり、別府駅での送迎についてお願いをしたい。東口と西口があり、ロータリーは路上駐車という形になり、運転手がバスから離れられない、お客様もバスを目印に探す形になる。市民の子どもたちの送迎と重なる時間帯もあり、危ないと心配しています。停車場を是非、検討してもらいたい」とし、旅館・ホテル送迎乗り場を設置している他市の事例を説明した。
出席者から「旅の玄関口で困った、迷ったということになると第一印象が悪い」「送迎が必要で、予約制でしているが、きちんとした駐車場がなく、漢字が読めない、運転手も英語を話せないということになり外国人観光客の送迎は現在断っている」「旅のスタートとお見送りをすると共に、中長期的に滞在しているお客様には旅なかの送迎もしている。地域の安全、お客様の満足度向上、スタッフの安心のため送迎場所をつくってほしい」など現状を訴えた。
長野市長は「皆さんのご苦労は聞いてきたが、なかなか手を打てずにきて申し訳ない思いもする。西口は別府市がもっている土地もあるので主体的に考えていけるので、近いうちに良い報告が出来ると思う。東口は主にJRとの協議が必要になる。どう判断してもらえるか、組合の皆さんと一緒に必要性を伝えていくことが必要。別府に降り立った第一歩目でストレスを抱えているようでは、おもてなしの町として入口からひどいので、民と官が一体となってクリアできればと思う」とし、すでにJRに相談をしていることを明かした。
