
「ぬいスター」を任命
日出町と日本航空株式会社(JAL)は、タウンプロモーションの一環として、「大分県日出町ぐるっと体験ツアー」を8、9日に開催した。北海道から岡山県まで、自分とそっくりなぬいぐるみ「じぶんぐるみ」13体が参加した。
両者は今年8月に協力覚書を交わしており、大都市圏と地方での生活を両立させる新しいライフスタイルの実現と、持続可能な人流創造に向けた取り組みを共同で推進している。
今回のツアーは、「じぶんぐるみ」が持ち主に代わって日出町を訪れ、ぬいぐるみだからこそできる特別な体験を通じて、日出町の魅力を伝える初めての試み。高齢になった人や障がいを持った人など、旅行に行きたくても行けない人もいる。旅行先で「じぶんぐるみ」が様々な体験をした様子を思い出アルバムとして持ち主に届ける。「じぶんぐるみ」は、株式会社FUNDARDが製造・販売する、似顔絵から作る世界でたったひとつのぬいぐるみ。多くは、贈答用に作られるという。JALの特別子会社・株式会社JALサンライトが梱包や発送業務を受託している。
8日午前9時15分に大分空港に到着し、シーガーデンひじで昼食をとり、山田湧水などを回り、午後5時に日出町役場を表敬訪問。安部徹也町長の「じぶんぐるみ」も参加して、ツアー参加者に日出町の魅力を紹介するとともに、抽選で1人を「ぬいスター」に任命した。安部町長は「関係人口から、交流人口につながってくれればと思う」と話した。
9日は大神漁港で別府湾漁船クルーズを楽しみ、みかん狩り、城下海岸をサポ、ハーモニーランドを訪れて帰路についた。
また、ぬいスターは2週間ほど日出町に滞在し、日出町の魅力発信を行っている。
小田和彦JAL大分支店長は「自分にそっくりな人形で行う初めてのツアー。旅行に行きたくても行けない人もいる。今回、個人だけでなく、カップルやキティラーもいて、最高齢は82歳。ぬいぐるみを通じて旅行を体験することで、実際に現地を訪れたいと思うこともあるかもしれない。参加者の意見を聞きながら、横展開が出来ればと思う」と話した。
