

別府北ロータリークラブ(萩尾憲司会長)は創立60周年を迎え、13日午後別府パストラルで記念式典と祝賀会を開いた。ユニークな発想で幅広い奉仕活動を展開する北RCは1965(昭和40)年、32人でスタート、別府RCがスポンサーを務め、初代会長は花菱ホテル社長の故児玉房雄氏。式典では市内4RCをはじめRI第2720地区から総勢200人が晴れの日を祝いにかけつけた。
開会では物故会員の黙とうに始まり主催者を代表して萩尾会長は「発足当初は無医村での無料診断、筋ジストロフィー症児の絵画博覧会、当時の別大附属高校でインターアクト。74(昭49)年には上月敬一郎氏(おにやまホテル社長)を初代会長に迎えた、北ローターアクトの設立など会員の総力を結集した奉仕事業を手がけ、地域奉仕に主力を置き、ロータリー奉仕の理想を会員一同で行動してきました。今後ともよろしくご指導、ご支援を…」60周年の記念事業実行委員長を務める岡田豊和氏は人間、動物、植物の命をテーマにした4つの記念事業として、▽森の命を大切に▽命の講和▽動物の命を大切に▽未来の若者へ――を解説。60周年の奉仕テーマ「ともに生きる…Live Together」を基本理念にした奉仕の実践を報告。出席したR会員の理解とその絆に感謝。
このあと来賓として長野恭紘別府市長、藤田千克由地区ガバナー、スポンサークラブを代表して馬〆昌実別府RC会長があいさつ。
長野市長は「昨年市政百周年にあたり、過去の歴史を検証したところ別府北RC、また会員各位がいたるところで活躍され、別府経済の中心を担っていると感心しました。今後ともよろしく社会奉仕を通じて地元の活性化にご協力の程を…」藤田ガバナーは「北RCの奉仕テーマを通じ、我が家の愛犬『タロー』の存在価値を改めて見直すことができました。北クラブ益々のご繁栄を祈念します」
式典では自身も障害を負いながら詩人として創作活動をつづける大分市出身の豆塚エリさん(市内3カ所で命をテーマにした講演を開催)、北RC独自の北RC未来ファンド奨学生第一号の白木そらさん(APU在学)、永年在籍会員の各氏に表彰や感謝状を贈呈。
このあと記念講演では北クの友好Cでもある竹田RCを代表して菅謹一郎さんがステージへ。菅さんは41(昭16)年生まれの84歳。69(昭44)年、竹田RCに入会。R歴56年の超ベテラン。法政大学卒業後、県信用組合を経て家業の岩城屋へ。地域のリーダーとして知られた存在。帰郷と同時に青年組織を結成して社会勉強。地域の求めに応じて商工会議所青年部を設立して本格的なまつりをはじめ、各種の観光事業を展開。2万本の竹灯籠を市内各地に配した「竹楽」は全国ネットの観光スポットに。また市立青山中学校西側にある国立別府重度障害者センターを慰問する「友情のホタル」は昭和41年からかかさず続けた地域をつなぐ社会奉仕として59年を経た。菅氏は事業の成功は仲間との絆であり、行事開催の判断はロータリーの4つのテスト「▽真実かどうか▽皆に公平な▽好意と友情を深めるか▽皆のためになるかどうか――に照らして開催した。すべてに成功を納めることが出来た。4つのテストを改めて見直してほしい」と結んだ。式典はこのあと会場を移して祝賀会を開いた。
別府北ロータリークラブ在籍30年以上の会員は次のとおり。=敬称略=
▽60年=中村光▽42年=山本恒雄▽39年=後藤憲志、同=此本英一郎▽36年=芦刈直、同=浦松傳▽31年=佐藤秀男、同=渡辺純一、同=後藤明文▽30年=田中俊一
