別府西中学校で特別授業

照山龍治代表の実験を
興味深そうに見る生徒ら

 「地域の色・自分の色」研究会(照山龍治代表)はこれまでの教材・学習材と今回作成した学習材「ふるさとのうみとそら」を活用した特別授業を15日午後1時10分、別府市立別府西中学校理科教室で開催し、2年2組34人が履修した。
 講師は照山代表、補助を事務局の塩月孝子さんが務めた。また授業監修は大友竜也教諭らが行った。
 これまで、地域学(別府学、国東学など)を「色」で焦点化して、入門教材「ふるさとのたからもの」や探究教材「ふるさとのふしぎ」、学習材「ふるさとのだいち」など5冊の教材・学習材を作成し、学校や幼稚園、こども園、こども色博物館で教育効果の検証も行ってきた。そして昨年度には、これまでの研究活動が文部科学省検定済教科書に取り上げられたことや、昨今、自然災害が多発している状況も踏まえ、別府扇状地や国東半島と同じ火山帯にある姫島(離島)に対象地域を広げ、それぞれの「ふるさと」を、「色」でつなぎ、「色」でくらべ、「色」で確かめ、「色」から学ぶ、をテーマに、地域の防災・減災にも研究活動を広げた学習材「ふるさとのうみとそら(地域防災)」を作成し、公表している。
 授業は▽血の池地獄の泥を使った「地獄染め」▽教材はシリーズものであるため、学習材「ふるさとのうみとそら」の学習のまえに、入門教材「ふるさとのたからもの」、探究教材「ふるさとのふしぎ」、学習材「ふるさとのだいち」の概要と研究活動の流れを説明。その中で、紫キャベツを活用した温泉水の性質分析や別府石・別府白土・土壌などの学習▽学習材「ふるさとのうみとそら(地域防災)」の学習▽「色」を入り口とした「地域の自然(自然環境)や歴史(災害史)、文化(災害伝承)」の学びとそれを踏まえた防災教育▽質疑応答―を行った。
 この特別授業を踏まえて、来年1月26日に海洋研究開発機構(JAMSTEC)アドバイザーの田代省三氏(深海6500初代艦長)が特別授業を実施する。