別府翔青高校の各学科名称変更

 大分県立別府翔青高校(小幡英二校長)は来年度から、学科改編を行う。
 学科改編では、新学科名、定員が発表されている。
 新学科名はクロスアカデミア科(普通科、CA科、定員80人)、グローバルコミュニケーション科(外国語科、GC科、40人)、ビジネスイノベーション科(商業科、BI科、120人)の3科。
 同校は、多様性あふれる別府のユニークな地域性を学びの優位性と捉えた教育の実践を行う。またGC科(外国語科)とBI科(商業科)という専門性の高い学科と、それらを横断的につなぎ、かつ普通科としての普遍的な学びも深化させるCA科(普通科、分野横断型進学科)の3学科体制で、生徒達の多様な興味関心と進路希望に応えつつ、専門性と教養のバランスの取れた人材を育成する。
 【クロスアカデミア科】学び舎(アカデミア)において、別府の地の利を活かした分野横断(クロス)による探求的な学びを通じて、複合的な問題解決や新しい価値・創造につながる能力を育てる。普通ではない「スーパー普通科」をめざしている。生徒の将来の目標や希望する進路に応じたカテゴリーを選択する。特色は▽2つの探求学習を両輪とした「深い学び」=クロスオーバー探究(毎週実施)、クロスラーニング探究▽教養科目群(総合選択科目群)=20以上の学校設定科目を含む教養科目群から授業を選択。そこに中国語やスペイン語もある▽興味関心をベースとしたカテゴリーの選択。
 【グローバルコミュニケーション科】地域課題にも向き合い、語学力と課題解決力を高める実践的な学びに取り組み、豊かな教養とコミュニケーション能力を育てる。特色は▽異文化への共感と理解を育む学習▽社会課題への関心を高める学習=姉妹校のウェスタンハイツハイスクール(ニュージーランドのロトルア)と海外サテライト校パートナーシップを今年3月に締結。
 【ビジネスイノベーション科】商業の基礎科(簿記、情報処理など)を土台とし、世界有数の国際観光都市「別府」を舞台とする体験的な学習を通して、地域に根差しながら世界にも通用する知識とスキルを身につけ、新しい価値を生み出す力を育てる。特色は▽地域を学びのフィールとした学習▽アントレプレナーシップ(起業精神)を育む学習▽将来のビジネスシーンで生きる学習。
 小幡校長は「これまでの進学のための学びから、これからは学びの先にある進学にシフトさせていく。別府は多面的な側面をもつユニークな街。インバウンドの影響で、多様な言語や文化が日常的にクロスする。このような環境を、学びを深めるための『優位性』と捉え、多様な分野や人々とクロスしながら学びを深める活動として、大学や地域と多様な横断的な学びの実践により、多角的な視点を高める」と話した。