母校の後輩へエール

阿部社長(左)が別府翔青高校吹奏楽部の
新マーチングユニフォームへ寄付し
「ハイスクールマーチ」を演奏して感謝の気持ちを伝えた

 非破壊検査業の株式会社ジェイテック(阿部清治代表取締役、大分市)は、大分県立別府翔青高校(小幡英二校長)の吹奏楽部(高橋南々美部長、45人)のマーチングユニフォーム等に関する寄付を24日午後5時20分、同校で行った。長野恭紘別府市長が立ち会った。
 別府翔青高校は、市立別府商業高校、県立青山高校、県立羽室台高校が統合して誕生した学校。翔青高校吹奏楽部が使用しているマーチングのユニフォームは、別府商業高校のものを引き継いだもの。30年近く、代々吹奏楽部に引き継がれてきたものだが、長年使用してきた衣装は傷みが激しい上、修繕や追加製作が厳しい状況になっているという。また、衣装を新調するには多額の費用が必要で、部費だけでまかなうことが出来ないため、「有志の会」を立ち上げ、700万円を目標にイベント出演などの際に寄付金を募っている。
 阿部社長は旧別府商業高校の卒業生で、吹奏楽部のOBでもある。後輩たちが困っているという話を聞き、600万円の寄付をすることを決めた。
 校長室で阿部社長が小幡校長に目録を手渡した。小幡校長からは感謝状が贈られ「翔青高校になってから11年目となりました。吹奏楽部は別府商業から引き継いでいる伝統ある部で、翔青を代表する部活です。寄付をいただき、大変うれしく、生徒も喜ぶと思います。大切に使います」とお礼を述べた。
 阿部社長が2年生の時に建てられ、現在も使われている練習場を42年ぶりに訪れて、後輩に「これを機会にユニフォームを新調し、よい演奏をしてもらえたらと思う。頑張ってください」とあいさつ。高橋部長が「支援をいただき、ありがとうございます。新しい衣装をつくり、応援してくれる人の気持ちに応えられるように頑張りたい」とお礼を述べ、全員で別商時代から受け継いだ吹奏楽部の代名詞「ハイスクールマーチ」を演奏し、感謝の気持ちを伝えた。