日出総合高校が防災ベンチ寄贈

ベンチが簡易トイレに
変形する様子を実演し説明する生徒たち

 大分県立日出総合高校(後藤純一郎校長)の機械電子科生徒が作製した「防災ベンチ」を16日午前9時、日出町中央公民館に寄贈した。
 同校は、文部科学省から委託を受けた大分県教育委員会から、令和7年度からの2年間「防災教育モデル実践事業・防災教育モデル校」の指定を受けている。これまで機械電子科の課題研究という授業の中で、地域に貢献できるものづくりをテーマにベンチを作製し、昨年度、学校や中央公民館に寄贈した。今年は、防災機能を持ったベンチの作製に挑戦。町総務課の防災担当から話を聞くなどして、背もたれをつけ、普段は4人がゆったりと座れるベンチで、災害時は、結束バンドを外して一部を取り外し、簡易トイレとして使えるようにした。ベンチ下にはトイレットペーパー125個が収納できるようなスペースも作り、座面を外せば収納した物が簡単に取り出せる工夫も。簡易トイレは、握りやすい手すりを設置することができ、誰でも利用しやすいものにした。
 作製したのは、3年生の阿南斗真さん、阿南憂斗さん、毛井聖河さん、田中裕人さん、何松瞭さん、硲義成さんの6人(いずれも18歳)が、約9カ月かけて作製した。
 贈呈式で、後藤校長が「本校は、地域に根ざした学校を目指しています。モデル校に指定され、授業の中で作製しました」とあいさつ。阿南(憂)さんが「先輩たちが地域貢献活動としてベンチを作製し、寄贈してきました。自分たちは、モデル校指定を受けて、防災機能のついたベンチの作製に取り組むことにしました。非常時には、簡易トイレが不足する現状を知り、トイレに変形できるベンチにしました。仲間と真剣に議論し、作りました。平常時には、人々の憩いの場となるベンチを目指しました」と説明。実際に取り外して簡易トイレへの変形を実演した。
 恒川英志町教育長は「立派な防災ベンチを、ありがとうございます。非常時には簡易トイレになるということで、昨年度以上に実用的な機能を備えています。作る過程で学んだ知識と実践力を万が一の時には、社会のために発揮してほしい」とお礼を述べた。