文化財防火デーで訓練

消防による一斉防水訓練
地域住民らが初期消火訓練を行った

 1月26日の「第72回文化財防火デー」を前に17日午前10時、日出町藤原の赤松山願成就寺で文化財防火訓練が行われた。約40人が参加した。
 「文化財防火デー」は、昭和24年1月26日、世界最古の木造建築として知られる法隆寺金堂が燃え、壁画が焼損する事件を受け、災害から文化財を守るため、翌25年に「文化財保護法」が制定された。30年に1月26日を「文化財防火デー」とした。
 願成就寺は、国東六郷満山総結願寺で、養老2年に仁聞菩薩が自分の願いがかなえられたことで全ての願いが成就するとして建立されたといわれている。県指定有形文化財として、木造薬師如来坐像及び日光・月光菩薩立像、石造宝塔(国東塔)など多くの県指定、町指定の文化財がある。
 恒川英志町教育長が「文化財は、自然災害には脆弱な部分があります。被災すると、復元は困難を要します。文化財を後世に残すためにも、地域、行政、関係者が強力することが必要です」とあいさつ。
 裏手で火災が発生した、との想定で訓練が行われた。消防に連絡すると共に、重要物品を入れた箱を持ち出した。到着した日出消防署と消防団の隊員が一斉放水をした。参加者は、キビキビとした動きで連携をとって消火活動を行った。
 終了後、安部徹也日出町長は「受け継がれる文化財は、日出町にとってかけがえのないもの。地域、消防、行政が協力して守っていきたい」とあいさつ。工藤智弘町文化財保護委員長が講評をした。