くらしの中の竹工芸展表彰式

グランプリの「くらしの中の竹工芸展賞」を
受賞した吉田草史さんと菱形大皿「吉祥」
7人の受賞者が表彰された

 竹・ルネサンス実行委員会(岩尾一郎会長)は「第62回くらしの中の竹工芸展」の表彰式を26日午前10時30分、別府市竹細工伝統産業会館2階会議室で実施した。
 表彰式では岩尾会長、阿部万寿夫副市長(市長代理)、阿南善則大分みらい信用金庫常務理事(理事長代理)、山下謙一郎別府竹製品卸商業組合理事長、重要無形文化財保持者の岐部笙芳氏らが受賞者一人ひとりに表彰状を手渡した。
 主催者を代表して岩尾会長が「今回の受賞者は、最優秀賞の吉田さんを除いては全員女性でした。感慨を覚えました。今回も大分県立竹工芸訓練センターの在校生から2人が受賞しており、竹工芸の未来にとって非常に意義深いものだと感じています。この度の受賞を励みに更なる研鑽に努めていただき、挑戦し続ける思いを絶やすことなく、より素晴らしい作品の制作に取り組んでください」と式辞。
 来賓紹介後、阿部副市長が「くらしの中の竹工芸展は昭和39年に竹製品新作展示会として始まり、62回目の開催となりました。始まった当初から現在に至るまで、竹工芸を取り巻く環境が大きく変化する中で、若い皆さんがこのように伝統的な技術を生かしつつ、時代に合った新しい作品を作り続けていただいていることに感慨を覚えます」と祝辞を述べた。
 審査員紹介後、中臣一審査委員長(竹工芸家)が「全体を見たときに完成度が高いものともう少し完成度があってもいいがすごくチャレンジのある、将来性のある作品の2つに分かれました。審査員の一次、二次、三次の投票で絞られますが、総意としては未熟なところがあるがすごく将来性のある、別府竹細工の世界を広げてくれている作品を評価しました」と審査講評した。
 受賞者を代表して「くらしの中の竹工芸展賞(グランプリ)」と特別賞を受賞した吉田草史さん(34)=荘園町在住、竹工家=が「私たち一人ひとりが丹精込めて制作した作品が認められ、このような賞をいただきましたことに一同、大変感激しています。今後も私たちは、伝統的工芸品である別府竹細工の素晴らしい伝統を踏襲しつつ個々の感性を活かしながら、竹細工の無限の可能性に挑戦してまいりたいと存じ上げます。この受賞を励みに作品の制作により一層邁進していきます」と謝辞を述べた。
 展示会の期間中、審査委員による審査講評を館内でビデオ上映している。
 なお作品展は2月15日まで。時間は午前8時30分から午後5時。
 グランプリ受賞a者の吉田さんは「『くらしの中の竹工芸展』にも出品し、全国展の富山県で開催される『工芸都市高岡クラフト展』で入賞したい」と話した。
 吉田さんは県立竹工芸訓練センターに2020年に入学し22年に卒業。その後、湯布院にある竹聲館の竹工芸家・髙見八州洋氏に弟子入り。3年後の25年5月に独立し、別府市荘園町の自宅兼工房で制作活動をしている。23年にもグランプリを受賞している。