日出町の藤井さんに法務大臣感謝状

人権擁護委員を退任した藤井さん(中央)に
感謝状が伝達された

 日出町で5期15年にわたり人権擁護委員を務めて退任した、藤井享子さん(76)に法務大臣からの感謝状が贈られ、6日午前11時、日出町役場で伝達式が行われた。
 藤井さんは、公立小学校で長年教員として勤務し、校長も歴任。平成23年1月に人権擁護委員に就任し、人権の花運動や学校訪問で人権の紙芝居をするなど、積極的に活動した。人権擁護委員は、法律に基づいて法務大臣が委嘱する民間ボランティアで、日出町では現在7人いる。
 星野光賢大分地方法務局杵築支局長が「教職の経験を活かし、子ども部長を務めるなど、長い間、杵築人権擁護委員協議会を牽引してもらった」とあいさつし、感謝状を伝達した。
 安部徹也日出町長は「人権教育に豊富な経験があり、擁護委員として子どもたちの人権意識の醸成などに寄与してもらった。一方で、コロナ禍で思うような活動ができず苦労もあったと思います。こういった活動によって、住民の人権意識が少しでも向上し、地域社会の安全・安心に貢献したいという熱意で啓発、擁護の取り組みを続けてきてくれたことに厚くお礼を申し上げます」とあいさつ。杵築人権教護委員協議会の宮本洋二委員から記念品が贈られた。
 藤井さんは「顧みると、定年退職して間もない頃、何か社会のために恩返しをしないといけないのではないかと考えていた時に、人権擁護委員の話があった。現職の頃、できれば人権担当は避けたいという思いがあったが、先輩に背中を押されて引き受けたものの、不安の中でスタートした。しかし、豊富な社会経験のある擁護委員との出会い、多くの活動を重ねる中で、1つ1つの活動が、自分の考えを広げたり深めたりしているのだと思うようになった。多くの人に支えられ、恵まれた15年間だったと思う。退任はしたが、携わったものの1人として、これからも社会のため、人権尊重のためささやかながら力を尽くしていきたい」とお礼を述べた。