期間限定「APUまちなかスタジオ」

落語寄席では林家彦いち師匠が
話術で会場を盛り上げた
趣のある「中井邸」で開催中の
「APUまちなかスタジオ」

 立命館アジア太平洋大学(米山裕学長、APU)は、大学と地域をつなぐ文化交流スペース「APUまちなかスタジオ」を5日間限定で、北浜2丁目の「中井邸」で開催している。
 学校法人立命館が設ける、教職員による自発的・創造的で草の根的な取り組みを支援する「グラスルーツ実践支援制度」を活用し、APUと立命館大学の教職員有志9人で2025年度のプロジェクトとして立ち上げた。
 「APUまちなかスタジオ」では「ひらく」をテーマに、写真展や寄席、お茶会など様々なイベントが行われている。
 会場となっている築約90年の「中井邸」は、木造のおしゃれな建物で、母屋と質店が一体となっている。戦後、満州から引き揚げてきた中井さんが質店を開いていた。長女が3年ほど前まで経営していたが、施設に入ることになり廃業。同じ敷地に住んでいた長男も亡くなり、現在は空き家となっている。中井さんの甥の杉田誠雄さん(50)が利活用できないかと考えていたところ、縁あって、今回、イベントに貸し出すことになったという。
 15日午後2時から、「プロ×学生の落語寄席」が行われ、会場には大勢の人でいっぱいに。立命館大学の落語研究会の立の家兎子(ミッフィー)さんと立命亭篁さんが江戸前と上方の古典落語を披露。大トリに、落語協会理事の林家彦いち師匠が登場。軽妙な語り口と身振り手振りで沸かせ、会場は笑いの渦に包まれた。
 今回のプロジェクトの代表の下村佳代さん(APUアカデミック・オフィス)は「『ひらく』をテーマにしました。気持ちや五感をひらかないと他者とは交われないと思う。縁が広がり、交流の和が広がれば」。杉田さんは「誰も使わなくなっていた場所がキレイになってイベントが開けたことをうれしく思います。若い人たちにこれからも活用してもらいたい」と話した。
 イベントは、21~23日も開かれる。ワークショップなどはすでに定員となっているが、「別府の記憶を映す写真展」などは見ることが出来る。