火災損失総額は4196万円

 別府市消防本部は16日、昨年1年間の火災、救急、救助活動の概要をまとめた。
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 火災件数は44件(対前年比2件増)で、約8日(8・3日)に1件の割合で発生している。損害額は4196万円(99万1千円増)、建物焼損面積1031・32平方㍍(708・16平方㍍増)、林野焼損面積151・99㌃(431・92㌃減)、り災世帯数32世帯(15世帯増)、り災人員59人(30人増)となっている
 44件の内訳は、建物21件(全体の47・7%)と最も多く、その他19件(43・2%)、車両火災3件(6・8%)、林野1件(2・3%)となっており、船舶および航空機は発生していない。
 建物火災の焼損棟数は36棟(対前年比9棟増)。焼損程度の内訳は、全焼6棟(3棟増)、半焼2棟(2棟増)、部分焼9棟(5棟減)、ぼや19棟(9棟増)となっている。建物火災のみの損額額は4027万8千円(542万4千円増)となっている。
 死傷者のうち、死者は1人(増減なし)で、負傷者は4人(増減なし)だった。
 出火原因別にみると、昨年に続き「電気関係」が24件と最も多く、次いで「コンロ」及び「飛び火」が各3件、「たばこ」が2件、「ごみ焼却の残り火」、「放火」、「ガスの引火」、「エンジンオイル減少による焼き付けからの出火」、「布類をエンジルームに忘れる」、「溶接火花」、「火の付いたゴミ」、「可燃物が火源に触れる」、が各1件。なお「不明」が3件で「調査中」は1件。また「電気関係」の分類別で最も多いのは短絡(9件)で、経年劣化や落雷によるものなどがある。
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 令和7年中の救急出動件数は8544件で、前年と比較し343件減少(対前年比3・9%減)し、1日に約23件の救急出動件数となっている。出動件数のうち上位の救急種別は、急病が5607件(65・6%)で前年と比較して408件減少(6・8%減)しており、次に、一般負傷が1549件で前年と比較して29件増加(1・9%増)、交通事故は428件で前年と比較して44件増加(11・5%増)、転院搬送は626件で前年と比較し28件減少(4・3%減)となっている。
 搬送人員は7340人で、前年と比較して206人の減少(前年比2・7%減)となっている。また、市民の15人に1人(令和7年12月末現在住民基本台帳11万1352人)が救急隊によって搬送されたことになる。
 搬送人員の内訳を傷病程度別に見ると、死亡119人、重症764人、中等症の3373人、入院加療を必要としない軽症傷病者及びその他の搬送人員は3083人と全体の42%となっている。
 年齢区分別に見ると、新生児・乳幼児241人(全体の3・3%)、少年192人(2・6%)、成人1954人(26・6%)、高齢者4953人(67・5%)となっている。
 出動件数の現場到着時間別(入電から現場到着までに要した時間)の状況は、5分未満719件(全体の8・4%)、5分以上10分未満6302件(73・8%)、10分以上20分未満1431件(16・7%)、20分以上が92件(1・1%)。また、現場到着時間の平均は7・7分(前年7・8分)となっている。令和6年中の全国平均9・8分。
 病院収容時間別(入電から医療機関に収容するまでに要した時間)の状況は、30分未満2875人(全体の39・2%)、30分以上~60分未満が4232人(57・7%)で最も多く、60分以上~120分未満は229人(3・1%)、120分以上は4人(0・1%)。また、病院収容時間の平均は34・1分(前年33・7分)で、令和6年中全国平均44・6分。
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 救助出動件数数は109件(対前年比増減なし)、活動件数60件(2件増)、救助人員73人(12人増)だが、前年同様、出動件数に対し、活動件数は約半数となっている傾向は変わらない。
 出動件数の内訳は、建物などによる事故が最も多く39件(対前年比8件減)と出動件数の半数近くを占めている。次いで交通事故34件、その他の事故が28件とこれら3つの事故種別が2桁以上の出動件数を占めており、水難事故、風水害など自然災害事故、火災、ガス及び酸欠事故は5件未満の出動件数となっている。令和6年から令和7年にかけて出動件数の総数は変わらないものの交通事故が11件増加し、建物などによる事故は8件減少している。建物などによる事故は独居の高齢者宅で発生することが多く、高齢化社会が進むにつれ、比例して今後も出動件数が増えていくと考えられる。
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 後藤英明警防課長は「別府市消防本部の令和7年の出動状況をみますと、火災については電気関係を起因とする事案が多く、機器の経年劣化や誤った使用方法等が要因として挙げられます。日頃の掃除などの際に配線や機器を確認してください」
 「救急については、近年の救急件数増加に対し令和7年10月から24時間体制の救急隊1隊を増隊しましたが、病院の受け入れ体制にも限界があります。救急車を呼ぶか迷ったら#7119(大分県救急安心センター)や#8000(こども救急電話相談)を利用し、緊急時にはためらわず119番通報していただき、救急車の適正利用のご協力をお願いします」
 「救助については、高齢者の建物による事故(閉じ込め)が多く、一人暮らしの高齢者の方が体調不良等により室内で動けなかった事案等が発生しています。体調不良を感じたら、早めに病院の診療時間内に受診していただき体調管理に努めてください」
 「昨年は県内では大分市佐賀関の大規模火災などが発生しています。別府市でも例外でなくいつ起きてもおかしくないため、災害対応に、万全を期すよう消防隊員たちは訓練に励んでいきます。市民の皆さまにつきましては火災予防や体調管理に努めていただきたいと思います」と話している。