「竹・ルネサンス」実行委員会(岩尾一郎会長)は「第58回くらしの中の竹工芸展」を2月20日まで、別府市竹細工伝統産業会館で開催している。観覧料は高校生以上390円、小・中学生130円。時間は午前8時30分から午後5時。24、31日、2月7、14日は休館日で、最終日の20日は午後4時まで。別府市、別府竹製品協同組合、大分みらい信用金庫共催。大分県、別府市議会、別府商工会議所、別府市観光協会、全日本竹産業連合会、今日新聞社など後援。
初日の18日午前10時から、同会館2階で表彰式が行われた。今回は79人が131点を出品した。新型コロナウイルス感染症予防のため、受賞者と一部の実行委員に限定して行った。
表彰式で、岩尾会長、来賓の田北正宏大分県商工観光労働部商業・サービス業振興課長(県知事代理)、長野恭紘別府市長、山下謙一郎別府竹製品卸商業組合副理事長(理事長代理)、岩尾利弘大分みらい信用金庫常務理事(理事長代理)から参加した受賞者一人ひとりに手渡された。
主催者を代表して岩尾会長が「別府竹細工の伝統技術を活かしつつ、旺盛な表現力のある作品を応募していただき、見事に受賞されたことを心からお慶び申し上げます。この受賞を励みに、更なる研鑽に務めていただきたいと思います」と式辞。
来賓を代表して長野市長が「作品を見ましたが、一朝一夕で出来るものではありません。皆さんの日ごろからの努力の賜物だと思います」と祝辞。
受賞者を代表して大分県知事賞を受賞した首藤久美さん(63)=大分市在住、竹工芸教室受講生=が「私たち一人ひとりが丹精込めて製作した作品が認められ、このような賞をいただいたことに一同、大変感激しております。今後も、伝統的工芸品である別府竹細工の素晴らしい伝統を踏襲しつつ新しい感覚を取り入れながら、竹細工の秘めた可能性に挑戦してまいりたいと思います。この受賞は糧にして、より一層の作品製作に邁進していきたいと決意を新たにしました」が謝辞を述べた。
表彰式終了後、例年は1階の展示室で各賞の講評があったが、今年も新型コロナウイルス感染拡大防止のために中止。展示の期間中、審査委員による審査講評を館内でビデオ上映している。
第62回全国竹の大会大分大会が2月18日から、ビーコンプラザで開催されることから、今回に限り「全日本竹産業連合会会長賞」を創設して贈っている。別府の竹の魅力を、全国の竹産業にPRする大会。同賞はビーコンプラザに展示され、全国からの関係者にアピールする。
各賞の受賞者と作品名は、次のとおり。(敬称略、カッコ内は作品名)
▽大分県知事賞=首藤久美(波網代のランプシェード「煖」)▽別府市長賞=吉田草史(真四角なカゴ)▽全日本竹産業連合会会長賞=大谷良三(スツール(正方形・長方形))▽別府竹製品協同組合理事長賞=青柳慶子(千鳥編花籠木蓮)▽別府竹製品卸商業組合理事長賞=中村理(延竹角盆)▽別府市議会議長賞=一木律子(盛籠「春の月」)▽大分県竹産業文化振興連合会会長賞=玉井有見(木洩れ日)▽別府商工会議所会頭賞=武田優希(ほんかご)▽別府市観光協会会長賞=南川友希(くずかご)▽大分合同新聞社社長賞=石川千世子(TABI)▽大分みらい信用金庫理事長賞=佐藤美樹子(山荷葉)▽クリエイティブデザイン賞=清水悠生(極光)