元県職員や教職員などで構成する「地域の色・自分の色」研究会(照山龍治代表)は「こども『色』博物館」を2月28日まで、血の池地獄と鬼石坊主地獄で開催している。
「こども『色』博物館」は、同研究会が公益財団法人前川財団2021年度助成をうけて企画し、血の池地獄と鬼石坊主地獄が連携して、それぞれに設置している。
血の池地獄では、明星幼稚園年長組62人が11月1、17日に血の池地獄の泥で染めた泥を使った染め物7点、明豊中・高書道部6人が12月7日が赤い泥を使って書いた作品6点が展示されている。
展示を見た旅行者2人は「こんなキレイな色になるとは思わなかった。血の池地獄の泥で『染まる』というイメージがなかった」と話した。
鬼石坊主地獄の掲示板には、市立鶴見小学校3年生が同地獄の泥を絵の具にして、その色の濃さに合う色紙を選んで「花火」「鬼石坊主地獄」などが描かれた12点が並んでいる。
照山代表は「色を通して、別府の自然、歴史、文化などに関心を持ってもらい学んでほしい」と述べた。
明星幼稚園、鶴見小学校では昨年、色を通して身の回りから「自分だけの宝物」を見つける副教材「ふるさとのたからもの」を使った授業を行っている。