「東アジア文化都市2022大分県」別府で開幕

開幕式でマルタ・アルゲリッチさんが記念演奏を行った
芸術団体交流事業では、日本、中国、韓国の芸術文化に関する発表が行われた
開幕式であいさつをする実行委員長の広瀬大分県知事

 日本、中国、韓国で文化芸術による発展を目指す都市を選定して開催されている「東アジア文化都市」の2022大分県が22日、別府市のビーコンプラザで開幕した。
 2014年から開催されていて、東アジア域内の相互理解・連帯感の形成を促進するとともに、東アジアの多様な文化の国際発信力の強化を図るとともに、東アジア文化都市に選定された都市がその文化的特徴を生かして、文化芸術・クリエイティブ産業・観光の振興を推進することにより、事業実施を契機として継続的に発展することが目的。
 ▽表現者の力と県民の豊かな心を育む▽文化の力で「地域」を創造する▽東アジアの相互理解と多様性の尊重に貢献するーを目標に12月まで、選定された大分県、中国の温州市、済南市、韓国の慶州市で様々なイベントが行われる。
 開幕式では、主催者を代表して、都倉俊一文化庁長官がビデオメッセージで「大分県では多種多様な人や文化を受け入れ、共に生きてきたという背景を踏まえ、歴史的にも文化的にも東アジア文化都市にふさわしい都市であり、温州市、済南市、慶州市との様々な文化交流を通じて、さらなる飛躍を遂げることを期待しています」とあいさつ。
 実行委員会委員長の広瀬勝貞大分県知事が「できるだけ多くの県民の皆さんに参加していただきながら、これまでに本県が育んできた様々な文化活動への情熱をさらに高め、温州市、済南市、慶州市の皆さんとも一緒になって文化を楽しみ、感動を分かち合いうことで東アジアの文化を切り拓いていきたいと考えています」とあいさつをした。
 開催都市の中国温州市の張振豊市長、済南市の載龍成宣伝部長、韓国・慶州市の朱洛栄市長がそれぞれビデオメッセージであいさつ。各都市の魅力を伝える動画を上映した。
 広報アンバサダーを務めるハローキティが開幕宣言を行った。
 引き続き、開幕記念演奏があり、世界的なピアニストのマルタ・アルゲリッチさんがバイオリンの清水髙師さん、栗原壱成さん、ビオラの小峰航一さん、チェロの辻本玲さんとシューマンの「ピアノ五重奏曲変ホ長調op44」から、第1楽章を演奏し、観客を魅了した。
 また、芸術団体交流事業や文化体験ブースでは、竹細工ワークショップや調香体験ワークショップも行われた。