第2回愛媛・大分交流市町村連絡会議(会長=小野晃正大分市企画部次長兼企画課長)が14日午後3時、別府市中央公民館で開催された。政策・企画部門の担当者約40人が出席した。
豊予海峡を挟んだ愛媛県と大分県の自治体が連携し、交流人口の拡大や各地域の魅力向上に取り組むとともに、基礎自治体単独では取り組むことが難しい課題の解決や継続的、安定的な行政サービスを隣県である地域で提供し合いながら、活力ある社会経済を維持し、住民が安心して快適な暮らしを営んでいけることを目的に、令和2年5月29日に発足した。
参加市町は、大分県は大分、別府、佐伯、臼杵、津久見、豊後大野、由布の各市と日出町。愛媛県は宇和島、八幡浜、大洲、西予各市と内子、伊方、松野、鬼北、愛南の各町。
開催地の長野恭紘別府市長が「どういったことが具体的に出来るのか、話し合っていきたい。両県が長期にわたって発展するため連携し、ポストコロナに向けて、素晴らしい連携が取れることを願っています」とあいさつ。
会長の小野大分市企画部次長が「令和2年5月に発足以来、交流が本格的に出来なかったが、行動制限も緩和されており、来年度は、しっかりと交流が出来るようにやっていきたい」とあいさつをした。
議事では、令和4年度事業及び令和5年度事業案、令和5年度の事業実施体制の骨子案について協議をした。
首長サミットや、相互交流事業として農泊・スポーツ交流、特産品魅力発信イベントなどを開催した。愛媛大分郷土料理の学校給食体験事業では、西予市で別府市のとり天を、別府市では松野町の梅ドレッシングサラダを提供するなど、6市1町で提供されたことが報告された。学校給食については「農林水産部門の協力が必要。材料を送り合う補助をするなど検討してほしい」との意見が出た。
また、新規事業として、宇和島市から「愛媛・大分ビーチクリーン事業」、由布市から「自転車乗り100人交流事業」が提案された。ビーチクリーン事業では「共通のゴミ袋、軍手などのグッズ作り、ボランティア清掃してもらい。海岸に限らず、河川も対象にしてはどうか」などの説明が行われた。各市町からは「各市町とも同様の活用はしていると思うので、それを交流事業としてやることから始めて、グッズを作るなどしていけばよいのではないか」との意見があった。
また、令和5年度から、事業については民間の観光、交通関係者らも含めた実行委員会形式とし、委員は、それぞれの地域とつながりのある人を決定していきたい考えが示された。