小野正明別府市議会副議長は会報2022年秋号を発行した。
市の「ブルーラグーン構想」について、9月議会で調査費1500万円の予算案が提出されたが、小野氏は2つの理由で納得がいかず委員会で反対を表明した。その理由を「別府市内のほとんどの地域が『特別保護地域』とされ、温泉の新規掘削はできなくなりました。泉源を何の調査もしないで再度掘削することは下流域(明礬・鉄輪地区等)の温泉源の枯渇、温度の低下を招く恐れが十分に考えられる」
「事業に民間が参入するのであれば、わざわざ税金を投入して公園整備をする必要があるのか。市有地を現状のまま貸し出し、過度な開発を抑制する条件をつけて道路、水道、側溝などインフラの整備を参入業者に任せるべき」と説明している。
観光建設水道委員会でこの議案は否決。議会最終日の本会議で採決の予定だったが、それを待たずにこの補正予算案は撤回となった。小野氏は「市長のこの判断は正しかったと思います。これに代わる新たな予算案が示されました」とブルーラグーン構想を分かりやすく報告している。
このほか、9月議会では市内の小中学校等の体育館にエアコン設置の予算が計上されたことも説明。「子どもたちの熱中症対策、特に災害時の避難場所の環境改善として必要な事業であると思います」と自身の考えを語っている。